真山 仁
JIN MAYAMA(まやま・じん)

真山 仁

1962年大阪府生まれ。小説家。1987年に同志社大学法学部政治学科卒業後、中部読売新聞(現・読売新聞中部本社)入社、89年に同社を退職、フリーライターを経て、2004年『ハゲタカ』でデビュー。07年『ハゲタカ』『ハゲタカⅡ(『バイアウト』改題)』を原作としたNHK土曜ドラマが大きな話題を呼んだ。他の著書にテレビ業界を描いた『虚像(メディア)の砦』、地熱発電をテーマにした『マグマ』、中国での原発建設を舞台にした『ベイジン』、ハゲタカシリーズ第3弾の『レッドゾーン』、短編小説集『プライド』などがある。

メッセージ

本当は、何が起きているのだろうか、という問いかけが、小説家である私の使命だと考えています。そのために避けたいのは、「知っているつもり」になることです。それは、途上国を考える場合でも同じです。本当は遠い国ではない途上国を、勝手に別世界のように思ってはいないでしょうか。本当は、彼らなくしては私たちの生活は成り立たないし、思わぬところで繋がっているのに、そうした“現実”を見過ごしがちです。
そうならないために大切なことは、好奇心と行動力だと思います。途上国とはどんな社会なんだろう、彼らと私たちはどう繋がっているのか、彼らからどんな恩恵を受けているのかに興味を持ち、それを知る努力をする。それができて初めて途上国とは何かが見えてくるのです。
また、途上国の問題をつぶさに見ていくと、そこにニッポンの課題や問題も見えてきます。教育や暮らし、あるいは安全や安心がどのように生まれ維持されているのかも分かります。私たちが日頃空気のように当り前だと思っていることの多くが、様々な努力のたまものであることを、途上国の実態を知ることで感じ取ることもできるのです。
なんとかしなきゃ!プロジェクトの第一歩は、そんな姿勢から生まれてくるのではないでしょうか? 居心地のいい世界から抜け出して、違う世界を見てみる――。その時、私たちの心に、何をすべきかが浮かんでくるのではないでしょうか?

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