• なんプロとは?
  • 世界が見えるトピックス
  • なんプロサポーターの活動
  • 学生レポーター発信中!
  • アクションから選ぶ
  • メンバー団体情報
  • メルマガ登録

世界が見えるトピックス 開発途上国レポート

たかまつななさん ~マダガスカルで日本と自分を再発見~

「マダガスカルで日本を発見!」

(1)マダガスカルの人たちの「食を支える」日本の支援!

マダガスカルの人たちの主食はごはんです。日本人の2倍のお米を食べるのだそうです!なるほど、食堂ではてんこ盛りのごはんが出されます。
JICAは、日本の稲作技術を教えることでマダガスカルの農家の生産性向上を手助けしています。私たちが見学したのは、農民リーダーを集め、育苗・田植えの技術を実地で教え、それぞれの村に持ち帰ってもらう研修活動の一コマです。

(各地域の代表者がお揃いの緑色のTシャツで集合!)

2009年から始まったこのプロジェクトでは、マダガスカルの米の生産地域の大半をカバーしていて、実際、日本の技術を導入したことによりコメの生産性は大きく向上したそうです。現在プロジェクトは第2段階に入り、伝えた技術が農民に広く普及し自立していくためのフォローを行っています。
今回、たかまつななさんと学生レポーターで田植えを体験しました。

(苗を手に持って目印の場所に植えていきます)

初めての体験に四苦八苦する私たちの横で、マダガスカルの人たちはとても正確かつ素早く苗を植えていて、時には私たちにジェスチャーでアドバイスしてくれました。

その後、日本の支援で整備された農業機械化訓練センターにて、今度はコメの生産を助ける農業機械の開発・生産の現場を視察しました。ここでは農業機械の開発・生産と、そのための人材育成が行われていて、青年海外協力隊の高田祥広さんが、このセンターをサポートする活動をしています。

(ここで機械を作っています。工場内には大きな音が鳴り響いています。)

施設内には寮やPC室も完備され、大学のような雰囲気です。ここで初めて導入されたトラクターは日本製だそうで、日本の機械は様々な場面で活用されています。現地の環境に合わせて、電気が不要な手動の機械が現在でも生産されているのです。【岩田】

(日本では江戸時代から使われていた唐箕(とうみ)です!これもここで作られています。)

(2)生活を『カイゼン』するカマドとは?

(たかまつななさんも裸足で泥を練る工程にチャレンジ!)

「改善する」といえば何かをよくするために工夫したり変えたりすることを指しますが、その考え方が今「カイゼン」という日本独自の手法として浸透し、途上国への支援でいかされています。
私たちは、地方農業局が実施し、積奈津子隊員がサポートするカマドづくりの現場を視察しました。この活動の目的は「村の人たちが自分たちの手元にあるもので生活を改善していく」ことで、「村の人たちだけでも作れる」という点が重視されていました。また、このカマドの良いところは、従来型よりもぴったりしたサイズなので効率よく鍋全体を温め、より短時間で燃料消費を最小限に抑えた調理を可能にし、また煙が少ないため健康や環境への影響も減らせることだそうです。それではさっそく、作り方を紹介します。
材料は、地元の赤土、粘土、藁、灰の4種類です。まず、土をふるいにかけてサラサラにします。村人と一緒にたかまつななさんと学生レポーターも作業しましたが、量が多く何人かの人手が必要でした。ふるい終わったら、今度は水を加えながらそれらの材料を一気に混ぜ合わせます。手だけでなく足もつかって練っていきます。

(混ぜ合わせた土を今度はさつまいものような形にし、鍋の形に合わせてくっつけます。)

少しずつ完成形がみえてくると、村人の期待も一気に高まり、いつの間にか人だかりができていました。最後に鍋を置く支えを作って完成です。

(完成したカマドは、2週間乾かしてから使えるようになります。)

このように、現地で手に入る材料で簡単に作れるものを伝えれば、今後青年海外協力隊などの支援がなくても自分たちで実践することができ、自立につながります。支援に頼るだけでなく、将来の自立をも見据えた生活改善の取り組みが行われているのです。【岩田】

(3)手洗いソングと母子手帳は日本発!保健センターの役割とは?

朝9時に訪れた時にはすでに行列ができていたアンチラベ市内の保健センター。一般内科や歯科の診療や出産、乳児の予防接種などが無料で行われている施設です。ここでは看護師の林みずきさんが青年海外協力隊として働いています。

(朝から予防接種を待つ親子。外でもたくさんの親子が待っています。)

この施設では、日本で研修を受けたこともあるセンター長の指導で、「5S」と呼ばれる、「整理・整頓・清掃・清潔・しつけ」が実践され、院内はとても清潔です。たとえば棚を見ると、ファイルが色分け、ラベリングされていて、探したい資料が一目で分かるようになっています。

職員は手洗い指導を徹底しており、また予防接種を待つ親子には手洗いソングのビデオを見てもらいます。この手洗いソングは以前活動していた青年海外協力隊員が子供たちに手洗いの習慣を広めるために考案し、現地の有名歌手を起用してビデオを作ったことで今では誰もが知る歌になりました。
 また、マダガスカルのお母さん達には、日本の支援で作られた母子手帳が配布されています。乳幼児の身長・体重や予防接種を定期的に記録し、目で見てすぐにわかる形で残すことができます。

(実は母子手帳は日本生まれ!世界中の多くの国で導入されています。)

予防接種の合間には、お母さん向けの健康教育が行われていました。子供の成長に必要な栄養や調理の方法などを、図で分かりやすくアドバイスすることで、より健康な子育てに役立っています。

(日本の家庭科でも習う、7大栄養素のお話をする林隊員です)

子供たちの予防接種実施、体重測定や栄養指導、手洗いによる病気の予防方法等を教えることは、現地の人たちの健康増進に大きく貢献しているそうです。【岩田】

(4)むすび

現地からのレポートはいかがでしたか? マダガスカルは、ここでは書ききれないほど、本当に魅力あふれる国でした。一方で、まだまだ発展途上であるため、貧富の差や衛生環境など様々な課題も抱えています。今後、日本の技術力やその他の支援で発展していくことを願っています。そのために私自身ができることが何かないか、少しずつでも考えていきたいと思います。
今回ご協力いただいたJICAマダガスカル事務所、青年海外協力隊員、その他関係者の皆様、本当にありがとうございました。

(マダガスカルの宮殿です。鮮やかな紫色のジャカランダの花が満開でした!)

【学生レポーターの感想】

マダガスカルでは日本と距離感があるのに実は日本と似ている部分がありました。またライフラインが十分に整っていない中で人々が生活していたり、衛生環境や交通手段など、日本で当たり前のように見過ごしてきたものに対して目が向いたりと、心が動かされる瞬間が何度もあり、すべてが衝撃でした。
村ステイで一番感じたのは、「機械に頼らない生活をすること/意識することの必要性」です。夜遅くまでスマホやPCとにらめっこしている自分の生活が当然になっていて、地図やペンがなくても生活できる今に違和感がないことに問題意識を持ちました。今後は機械に依存するのではなく、その良いところを生活に役立てるというレベルに持っていきたいです。(岩田夏実)

初めての海外渡航がマダガスカルということで、そのインパクトは強烈なものでした。「ものがありすぎると何がいいのかわからなくなる」ということがよく言われますが、本当にその通りだと痛感しました。今回の機会は、「自分はどうしていきたいのか」との尺度をしっかりと与えてくれました。
今回お会いした方たちは女性が多かったのですが、日本から遠く離れたマダガスカルで、みなさん本当にキラキラと楽しそうにお仕事をされていたのが印象的で、そのパワーに圧倒されてしまいました。私の周りには国際協力に関心がない人たちが多いのですが、その人たちに対して、意識さえしてしまえば国際協力は簡単にできるということを発信し続けます!(小澤尚輝)