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世界が見えるトピックス 開発途上国レポート

アンダーグラフ 真戸原直人さんのベナン訪問 ~現地での出会いをとおして感じたもの~

1.ベナンってこんなところ

今回アンダーグラフ 真戸原さんが訪れたのは西アフリカに位置するベナン共和国。
南北に細長いこの国は、18世紀奴隷貿易で巨利を収めていたという暗い過去をもっています。
港湾都市であり経済の中心都市 コトヌーから車で1時間ほど行ったところにある都市 ウィダは奴隷貿易の一大拠点でした。当時のポルトガル人屋敷は博物館として今も歴史を伝えています。

  • ウィダ歴史博物館

    ウィダ歴史博物館

  • 多くの人が奴隷としてこの海岸から送られていきました。今は『帰らずの門』がその歴史を語り継いでいます

    多くの人が奴隷としてこの海岸から送られていきました。今は『帰らずの門』がその歴史を語り継いでいます

ベナン国内の公共交通手段はバイクタクシー。路線バスもあるようですが、あまり一般的ではないとのこと。このバイクタクシー、地域によってドライバーが着ているシャツの色が異なります。

  • 市民の交通手段はバイクタクシー

    市民の交通手段はバイクタクシー

  • 市民の交通手段はバイクタクシー

2.日本の技術で貢献

養殖で国際協力

コトヌ―から車で約1時間、アボメカラヴィではJICAが実施する「内水面養殖普及プロジェクト フェーズII」の現場を視察。養殖技術専門家 根崎悟朗氏が技術指導する地元養殖家を訪れました。ベナンでは人口増加に伴い、水産物の需要が増加しているため、その状況を改善すべく淡水魚(ティラピア・ナマズ)の養殖が積極的に行われています。
昼食はティラピアとナマズをいただきました。日本人の舌にもあう白身魚。みんなおいしく完食しました!

内水面養殖普及プロジェクト
https://www.jica.go.jp/oda/project/0901051/index.html

  • 実際に養殖生簀を見てみます

    実際に養殖生簀を見てみます

  • 養殖されたティラピア。身がたっぷりの白身魚です

    養殖されたティラピア。身がたっぷりの白身魚です

乳幼児死亡率の低下を目指して

コトヌー市内にあるラギューン母子病院。長年日本からの支援が入っているこの病院では、医療マネージメント/質改善アドバイザー 佐々木隆典氏が技術支援しており、妊産婦・新生児ケアの改善や医療従事者の能力強化を実施しています。
病院内では職員たちが日本のノウハウである「5S(ゴエス:整理・整頓・清掃・清潔・しつけの意)」を実践、新生児室ではでは、各新生児のベッド毎に小さな袋を置いてカルテの管理を徹底する工夫がされていました。
どの部屋も書類や器材が整理整頓されており、5Sが習慣化されていることに驚いた真戸原さんでした。

  • 説明を受け、日本の医療環境との違いを感じました

    説明を受け、日本の医療環境との違いを感じました

  • 各ベッドに袋をつけてカルテの紛失を防ぎます

    各ベッドに袋をつけてカルテの紛失を防ぎます

  • 赤いシールは補充のサイン

    赤いシールは補充のサイン

ラギューン母子病院整備計画
https://www.jica.go.jp/oda/project/0701000/index.html

3.様々な活動をとおして貢献する青年海外協力隊

技術だけではなく伝えたいこと

コトヌーから車で約3時間のところにある都市 コヴェで活動する自動車整備隊員 大野辰徳さん。彼は職業センターで高校生を対象に自動車整備の技術を伝えています。
実習教材車両がないため、持ち込まれてくる故障した車を生徒たちと一緒に修理しながら、技術指導を行います。
真戸原さんは、整備の技術だけではなく5Sを取り入れ、働く環境の改善を行っている大野さんを激励しました。

  • 実演で技術を伝えています

    実演で技術を伝えています

  • 昔、ガソリンスタンドでアルバイトをしていたという真戸原さん。タイヤ交換の話題で盛り上がりました

    昔、ガソリンスタンドでアルバイトをしていたという真戸原さん。タイヤ交換の話題で盛り上がりました

シャボン玉でのコミュニケーション

コトヌーから車で1.5時間に位置する都市 アラダで地域に根付くリハビリを目標に活動する障害児・者支援隊員 古舘佳代子さん。福祉施設での活動の傍ら、村の巡回指導を行っています。今回はよく訪問するという家族のもとに真戸原さんと向かいました。
口を上手に動かすことができない女の子に対して、シャボン玉を使って口の筋肉を動かすアクティビティを提案した古舘さん。今回真戸原さんにはそのアクティビティをお手伝いしていただき、言葉ではなく、シャボン玉で交流を図りました。

  • 身近なものを使って地域に根付くリハビリ方法を提案する古舘隊員

    身近なものを使って地域に根付くリハビリ方法を提案する古舘隊員

  • 活動紹介の説明を受ける真戸原さん

    活動紹介の説明を受ける真戸原さん

個性を伸ばす活動

コトヌーから車で2時間ほど行った都市 サケテで子どもたちの個性を伸ばす授業を実践する小学校教育隊員 酒井ひかりさん。地域の小学校を巡回、現地調達ができるものを使って図工の授業を実施しています。この日は切り絵でボンバ(ベナン人が着ている洋服)を作る授業に真戸原さんにも参加いただきました。

  • 到着がちょうど休み時間だったため、突然の訪問をあたたかく迎えてくれました

    到着がちょうど休み時間だったため、突然の訪問をあたたかく迎えてくれました

  • 子どもたちと切り絵の授業を体験

    子どもたちと切り絵の授業を体験

  • 最後は校庭で全校生徒が集まってくれました

    最後は校庭で全校生徒が集まってくれました

女性の自立を促す活動

タピオカの原料 キャッサバや新しい野菜を効率的に生産して市場に出す体制づくりに奔走する野菜隊員 松本麻衣子さん。
村をまわり、農業者の声に耳を傾け、女性グループ立ち上げの重要性を見出した松本さんは、彼女たちが自主的に動けるよう裏方としてサポートしています。

  • キャッサバを粉末にしたものを見てもらいました

    キャッサバを粉末にしたものを見てもらいました

  • 訪問先の地元農家のご家族と一緒に

    訪問先の地元農家のご家族と一緒に

どうしても訪れたかった場所

首都 ポルトノボで小学校教育隊員として活動する山本真帆さん。山本さんは、配属後まもなく、公立小学校の音楽教育に着目します。「音楽=歌うのみ」の現状において、「音楽は歌だけじゃない」という山本さんの思いは、子どもたちに「楽器」の音を経験してもらいたいという目標につながって行きました。そんな時、JICAが青年海外協力隊発足50周年記念ソング「ひとりひとつ」の歌唱印税の活用方法を派遣中ボランティアたちから募集、山本さんはリコーダーの寄贈を申請しました。
寄贈したリコーダーを真剣に吹く子どもたちの姿を見て感激した真戸原さん。授業の終わりには真戸原さんのギターに合わせて、「ひとりひとつ」のサビの部分を一緒に演奏しました。
そして最後は校庭で全校生徒に囲まれての「ひとりひとつ」熱唱。サビは子どもたちも参加して大いに盛り上がりました。

  • 初めは穴をおさえることすらできなかった子どもたち。今ではメロディーを奏でられるように。

    『穴をふさぐ』ということを理解できなかった子どもたち。今では『ソ』の音が出せるように。

  • 緊張をほぐす『指の運動』

    指を動かすことに慣れていない子どもたち。授業の最初に指の体操。

  • 真戸原さんのギターに合わせて演奏

    真戸原さんのギターに合わせて演奏

  • 授業の後、校庭で『ひとりひとつ』をみんなで大合唱しました

    授業の後、校庭で『ひとりひとつ』をみんなで大合唱しました

最後はみんなで大集合

最後はみんなで大集合

4.ベナンと日本の架け橋に ~日本語を学ぶベナンの人々~

ベナンと日本の架け橋になることを目的に活動するNGO IFE財団が運営するジャパンハウス・たけし日本語学校を訪問。真戸原さんは模擬授業を見学、そして学習者約20名と意見交換を行いました。
「日本に行ったら何がしたいか?」という真戸原さんの質問に「日本の技術を学びたい!」「大トロが食べてみたい!」と大盛り上がり。最後は「いつか日本で会いましょう!」という言葉が交わされました。

  • 模擬授業を見学。レベルの高さに驚きました

    模擬授業を見学。レベルの高さに驚きました

  • 日本で何がしたいか?という問いに、彼は「富士山が見たい!」と即答しました

    日本で何がしたいか?という問いに、彼は「富士山が見たい!」と即答しました

  • 最後はみんなで集合。この後はサイン会となりました

    最後はみんなで集合。この後はサイン会となりました

5.最後に

真戸原さんにとってマラウイに続く、2回目のアフリカ大陸訪問。
「奴隷貿易も行われた国 ベナンですが、人の穏やかさや、勤勉さ、そして綺麗好きな人柄にとても惹かれました」と印象を語った真戸原さん。
今回の視察で出会った多くのベナン人やベナンのため活動に打ち込む日本人から刺激をうけたという真戸原さんの活動はまだまだこれからも続きます。

最後はみんなで大集合