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世界が見えるトピックス 開発途上国レポート

佐々木則夫さんのブラジル訪問~遠くて近いブラジルと日本の繋がり~

3-1 ブラジルの課題解決に向けて

ここまでは、ブラジルの日系社会の成り立ち、そこで活躍する日本人ボランティアの活動について見てきました。では、ブラジルの社会全体が抱えている課題は、いったいどんなものなのでしょうか。
佐々木さんが訪れたサンパウロは、高層ビルが立ち並び、大型スーパーマーケットは驚くほど商品が充実しています。ブラジルは近年、著しい経済成長を遂げているのです。
しかしその一方で、取り残されつつある人々がいることを忘れてはいけません。

これは、比較的所得の低い人々が住む地域の写真。不法居住者の建てた家屋が無秩序に密集しており、社会の中に貧困と格差の問題がはっきりと存在することを見て取ることができます。そしてこうした貧しい地域などでは、麻薬の密売が常習化し、悪いことだとわかっていても、生活費を稼ぐためにやむなく加担する子どもたちがいるということです。

地域住民を対象にした教育~プラン・インターナショナル

そんな所得の低い家庭の子どもたちに教育と遊びの場を提供し、貧困や格差の連鎖を少しでも解消していこうという試みが、世界70ヵ国以上で子どもの権利保護を軸に活動する国際NGO「プラン・インターナショナル」によって進められています。サンパウロのカポンヘドンド市では、日本でいう“学童保育”のような施設を運営していました。

プラン・インターナショナルの最終目標は、「地域の自立」。「与える」「施す」というサポート体制ではなく、地域の住民、特に子どもたちが主体的に関わる「子どもとともに進める地域開発」を推進することです。自分の地域の問題を、住民自ら解決できるようになることを目標として掲げ、活動に取り組んでいます。

0歳~6歳までを対象としているこの施設。ブラジルでは両親の共働きが一般的で、女性も半年にも満たない育児休暇が終われば、職場に復帰していくケースがほとんど。ベビーシッターや幼稚園に預けることが望ましいですが、そこにはやはり、経済的な余裕が必要です。しかしカポンヘドンドに暮らす約3万人の子どもたちの多くは、低所得の家庭に生まれ、十分な教育も受けられず、安心して遊ぶ環境にも恵まれません。そんな状況下でプラン・インターナショナルは、「遊ぶ権利」、「守られる権利」、「教育を受ける権利」の3つを、子どもたちに提供する活動をしているのです。
「地域の生活をカバーする支援」に佐々木さんも感心し、「子どもたちからパワーをもらった!」と笑顔で話していました。

どこの地域、国にも様々な課題がある中で、日常生活が営まれています。国際協力というとなぜか敷居の高いものに感じてしまう私ですが、身近な問題に目を向けてみることが、国際協力について考えるきっかけの一つになると思いました。国際協力と言っても、そんなに特別に考える必要はないのだと、視察を通じて実感しました。(戸田)

【プラン・インターナショナル】 https://www.plan-international.jp/

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