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世界が見えるトピックス 開発途上国レポート

佐々木則夫さんのブラジル訪問~遠くて近いブラジルと日本の繋がり~

4.地域の子どもたちの夢を力に~交番主催のサッカー教室~

今回の視察では、サッカー教室にも参加した佐々木さん。
コートに入ると、少年たちはブラジル国歌の斉唱と、手作りのブラジル国旗で迎えてくれました。実はこのサッカー教室も、交番勤務の警察官たちが運営しているもの。

ブラジルの地域警察活動が活発になり、多くの交番では、サッカーを通じた青少年の教育が行われています。
佐々木さんが訪れたサンパウロ郊外の交番は、敷地内に市民統合センターを併設し、ネイリスト育成やコンピューター教室などを開催する無料の職業訓練学校、アルコールや薬物中毒者への指導、DVの相談所、公団住宅の案内など、多種多様なサービスが提供されています。

そのサービスの中でも特に注目を集めているのが、警察官がコーチを務めるサッカー教室です。
子どもたちにサッカーができる環境を用意すること。
これはブラジルにおいて、非常に多くの意味を持っています。少年たちにとっては夢への第一歩であり、同時に、犯罪率減少、治安の改善にも一役買っています。
サッカーがしたいから、学校できちんと勉強することを親と約束する。
サッカーを続けたいから、悪いことには手を出さないでおこうとする。
サッカーは非常に重要な抑止力になっているのです。

「ここで未来に種をまいているのです。将来彼らが逮捕されるのではなく、サッカーで活躍してくれることを祈っています」というのは、このセンターに勤める警察官の言葉。
ある少年は「勉強もして、サッカーも頑張って、将来はサッカー選手になる夢を叶えるんだ」と私たちに語ってくれました。

「子どもたちの健全な育成のために、大好きなサッカーでアプローチし、夢や目標を与え、治安の改善にも貢献している。大変素晴らしい活動だと思います。子どもたちには夢を忘れずに日々努力を続けて、それをいつか大きな達成感に繋げて欲しいです」と、佐々木さんも目を細めていました。
将来、交番によるサッカー教室で夢を育み、プロ選手になって活躍するブラジル人の姿を、世界の檜舞台で観ることができるかもしれません。

大宮アルディージャによる国際貢献活動。そして感動の再会

スポーツを通じた国際協力、国際貢献と言えば、佐々木さんがトータルアドバイザーを務める大宮アルディージャも、様々な形で活動しています。ラオス、タイ、インドネシア、カンボジアなどアジア各国でサッカー教室を開催したり、JICAが派遣を予定している青年海外協力隊員をインターンシップ生として受け入れ、各年代に適した指導方法や選手の育成方法を学ぶ貴重な機会を提供したりと、積極的に国際協力活動に取り組んでいるのです。

そして今回の視察では、かつて大宮アルディージャで選手として活躍したトニーニョさんと再会を果たす場面もありました。

久々の再会を果たしたトニーニョ選手と佐々木さん、秋元さん久々の再会を果たしたトニーニョ選手と佐々木さん、秋元さん

今回同行した大宮アルディージャの秋元さんは、トニーニョさんが来日して間もない頃、日本の生活に慣れてもらうために様々なサポートをしたといいます。久々の再会にも関わらず、「昨日まで会っていたみたいだね」と語り合える二人。これも、人と人とを繋げるスポーツの力なのかもしれません。

学生レポーターの感想

視察を終えて、「国際協力」を堅苦しく考えなくてもいいのだと、以前にも増して感じるようになりました。自分が少しでも技術や経験を生かすことができる分野を見つけ、誰かのために行動をおこすことが、いつのまにか現地から必要な活動になっているのかもしれない、と感じました。(戸田)

日本とブラジルの相互関係や二国間の可能性については、これからどのような協力が生まれていくのか、とても楽しみです!この記事を読んでくださった皆さんも、将来両国のさらなる発展に貢献していくかもしれませんね。(山部)

ブラジル視察を振り返って

ブラジルと日本の両国が、日系社会の存在という強い繋がりを背景に、近年では様々な形で協力関係を築き上げ、またスポーツの交流によっても、人と人、社会と社会が強く結びついていることを実感した今回のブラジル訪問。

佐々木さんは最後に滞在を振り返り、こう話してくれました。
「サッカー王国ということで、以前から見てみたい国でしたが、なかなかチャンスが無く、今回なんプロのサポーターとして訪問するチャンスをいただき、本当によかったです。出発前、周囲の人からは「治安が悪いよ。気をつけて」と言われていましたが、今回お会いした人は皆フレンドリーで温かく、自分に合った国だなあと感じました。日本の協力、日本人のボランティアや専門家の方々の活躍を目の当たりにし、感心すると共に、僕自身もエネルギーを貰いました。ブラジルのみならず、様々な国の課題解決のため、日本の協力を少しでも後押しし、情報発信していきたいと思います」

ブラジルと日本。
遠く距離を隔て、けれど密接に繋がっている両国が、今後も手を携えあい、様々な課題解決に向けて、よきパートナーであること、そしてより深い友情を育んでいくことを期待せずにはいられません。

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