リファレンス

国際協力の知識を学ぼう!
資料室では、国際協力に関する様々なトピックや問題をテーマに沿って分かりやすくお伝えします。
なんとかしなきゃ!資料室

開発途上国の水事情

ルワンダ 渋谷 敦志 (Atsushi Shibuya)
キガリ近郊の農村地帯で、学校が終わって水汲みをしている子どもたち。この付近では給水施設を建設中である。

水汲みが仕事という現実

途上国の農村部やスラム地域のように、水の入手が困難な地域で暮らす貧しい人々が、きれいで安全な水を手に入れるためには、先進国を中心とした上水道が整備されている国や地域に居住する豊かな人々の何倍もの労力とお金が必要です。

水道が整備されていない途上国の地域に住む人々は、毎日の水を得るために水汲みを行う必要があります。たとえば、水汲みが伝統的に女性の仕事とされているサハラ以南アフリカの諸国で、水へのアクセスが困難な地域では、女性が安全な水を求めて10 キロメートル以上も歩くことも珍しくありません。そして多くの場合、水汲みが女性や子供の仕事であるため、途上国では、水不足の問題が子供の就学や女性の就業の妨げになっています。
安全な水へのアクセスが改善されれば、それまでに水汲み労働に費やされていた時間と労力が軽減されます。そして、子供が学校に行けるようになり、女性も様々な職業に就くチャンスが生まれます。水へのアクセスは人々が貧困から脱出するための大切な要素なのです。

日本の取り組み
アフリカの水問題に挑む「水の防衛隊」

「水の防衛隊」とは、より多くの人々に安全な水を安定的に届けるため、村落給水、水道管理のボランティアや日本の技術者を水問題が深刻なアフリカ諸国などに派遣する日本のプロジェクトです。2008年に横浜で開かれた第4回アフリカ開発会議(TICADⅣ)で福田康夫首相(当時)が発表しました。水資源の確保、給水施設の整備・維持管理、水管理組合の活性化、衛生啓発といった分野を中心に、2013年までの5年間で約200人のボランティアや技術者を派遣する計画となっています。
http://www.jica.go.jp/