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世界が見えるトピックス 難民問題学生レポート

世界初!?「難民の手にビジネスをある日本人女性が挑戦する、新プロジェクト始動」

世界初!?「難民の手にビジネスをある日本人女性が挑戦する、新プロジェクト始動」

学生レポーター 山口紗都美

取材者:学生レポーター 山口紗都美

近年、中東の政治情勢の悪化により難民に関するニュースが国内でも多く流れていますね。
世の中では「ボランティア」や「寄付」が多く叫ばれる中、難民を「ビジネス」を通じて支えていこうと挑戦する一人の女性がいます。
彼女の名は「wasabi」こと、藤沢祐子さん。ドイツにてフリーランスとして活躍されています。

もともとボランティアにも関心をもつ彼女は何故、敢えて「ビジネス」にこだわるのかー。また、そこにある彼女の想いとはー。

現在25歳、ドイツでのフリーランスに至るまで

私は大学在学中、イギリスに交換留学をしていました。ただ、帰国予定が就活と時期がかぶっていたため、大学にもう一年残って新卒として就活をするか迷っていました。でも、就活のためだけに大学に残ることに気が進まず、さらに私は"就活"自体に疑問を感じていたので、9月に大学を卒業しちゃいました(笑)。

もともとヨーロッパが大好きな私はすぐに戻りたかったので、海外で働く方法を収集し始めました。そこで初めて「フリーランス」(※特定の企業や団体等に所属せず、自らの技能や知識を提供する個人事業主のこと)という生き方に出会ったのです。

その後、翻訳やライティングを仕事を通して学び、フリーランスとして渡独することを決めました。
ドイツを選んだのは、交換留学中にドイツ哲学に感化されたことに加え、移住を求める外国人にとってハードルが低かったからです。

「難民問題意識のきっかけは、友達が難民になったこと」

2015年、語学学校で知り合った友達がシリア難民だったことをきっかけにインタビューを行いました。それまでも難民問題に目は向いていましたが、それを機により深く関心を持ち始めました。

インタビュー記事はこちら↓
http://wsbi.net/interview-my-syrian-friend

その後、ライプツィヒにて語学学校に通い始めた際に、より多く難民の友達をもつようになりました。でも私は彼らのことを“難民”と捉えたことはなく、私の"友達"っていうだけです。だって、友達になる時に、どこの出身だとか、どんな文化をもっているかなんてわざわざ気にしないですよね?
ただ、彼等と知り合ってみて始めて"彼らも私たちとなんら変わらない同じ人間なんだ"ってことに気づきました。これって当たり前のことなんですけどね。

「難民の人達は

語学学校に通いだしてから、難民の方たちと触れ合うようになり、一つの疑問が浮かび上がりました。私が実践している、「デジタルノマド」(場所にとらわれることなくパソコン一つで仕事をする)という働き方を説明しても伝わらないということです。彼らの概念の中には「仕事は会社に行ってするものだ」「仕事は体を駆使するものだ」といったものがあり、私が「パソコンがあればどこにいても仕事ができる」と言っても理解してもらえなかったんです。お互い慣れないドイツ語での説明は時間も労力もかかるので、思い切って私自身で翻訳家を雇い、アラビア語でもブログを始めることにしました。
そのブログ記事ができてから、彼らへの説明はブログのURLを渡すだけで済むようになり、楽になりました。こうして、やっと海外のどこにいても仕事ができることが彼らに伝わったのです。

彼ら(難民)への働き方提案が新プロジェクトのきっかけに

彼ら(難民)への働き方提案が新プロジェクトのきっかけに

そのブログ記事を読んだ難民の人達の多くがデジタルノマドという働き方に興味をもってくれました。彼らから色々話を聞く中で気づいたことは、彼らには“時間”があるということ。彼らは職を得るのが難しいため、生活保護を受けながら生活していますが、安全な暮らしができても仕事がないために暇を持て余してしまうんです。そのため、場所や時間を選ばず働くことができるスタイルに強い関心を示してくれました。
しかし、そのような働き方について、英語での情報は溢れていますが、私がかかわる難民の多くは英語ができません。さらに、これまでアラビア語での情報発信はほぼ皆無だったんです。
アラビア語での発信を始めることができれば、彼らもデジタルノマドとして働くことができ、自立することができる。そこで、私の持つ知識が少なくとも彼らのために役立つはずだと思い立ち、新プロジェクトを立ち上げることに。

プロジェクトでは、彼らにITスキルを教え、ノマドワーカーとして自立できることを目指しています。将来的には主に、ウェブメディアのページビュー数、広告収入、企業とのタイアップなどを通し、彼らが収入を得られるシステムを考えています。また、イスラム圏の女性は“家にいるべき”、“ヒジャブ(頭を覆う布)を被らなければいけない”など文化的に外で働くことが難しい背景があるため、同性として力を入れて支えていきたいと思っています。

今後、本プロジェクトは日本の企業や友人であるスタートアップ支援団体とのコラボレーションから新たな展開が生まれそうで、ドイツ国内だけでなく世界中に展開していきそうです。

「一人でも“何か”を変えることはできると信じて」

私はフリーランスになるときも、なってからも自分一人でやってきました。世の中のしきたりや、性別などにとらわれずに挑戦してきたからこその今があると感じています。多くの人は「一人じゃ何もできっこない」と言いますが、結局は自分がやるかやらないかですよね。私の生き方そのものが、誰かに勇気を与えられたらといいな、と思っています。
今回のプロジェクトに関しても、これまでの経緯を振り返ってみても、きっかけは以前から続けてきた私のブログでした。

今後も色々なことにチャレンジしていきたいので、これからもぜひ多くの方に私のブログを読んで応援していってほしいと思います。

wasabiさんのブログはこちらから↓
http://wsbi.net/