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「特別連載 来て見てわかる!アフリカ:コンゴ民主共和国編 第1回」

「特別連載 来て見てわかる!アフリカ:コンゴ民主共和国編 第1回」

2016年は第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)が開催される年。「世界が見えるトピックス」では、国際協力機構(JICA)が派遣する「青年海外協力隊」が、住んでいるからこそわかる、アフリカの生の情報をお届けしていますが、今回は「青年海外協力隊」が派遣されていない、中部アフリカの大国、『コンゴ民主共和国』からの特別編です!国連開発計画(UNDP)で現地に駐在中の槌谷さんのレポートです。

 

 

「コンゴ民主共和国と言う国」

コンゴ民主共和国寄稿者:国連開発計画(UNDP) 槌谷恒孝

こんにちは。現在国連開発計画(UNDP)のプロジェクトコーディネーターとして、中部アフリカのコンゴ民主共和国で勤務している槌谷恒孝です。
コンゴ民主共和国と聞いてどんなことを思い出すでしょうか?豊かな森とそこにすむ動物、レアメタルなどの天然資源と紛争、コンゴ川と珍しい魚たち、など、この国は様々な顔を持っています。
というのもこの国はアフリカでは2番目の面積を誇り、日本の5倍以上、西ヨーロッパがそのまますっぽり入ってしまう大きさです。アフリカで唯一国内に時差のある国で、その面積の多くを森林で占められています。コンゴ盆地という名のこの森はアマゾンに次ぐ世界第2位の大きさで、アマゾンと共に地球の肺と呼ばれています。ここに流れる川が流域面積、流量が世界第2位のコンゴ川です。この川には熱帯魚ファンや珍魚ファンも一目置く珍しい魚がたくさんいます。そして川の高低さが激しいことでも知られ、これを利用したダムによって電力供給しています。インガダムと呼ばれるこのダムには以前から増築の計画があり、実現すれば南部アフリカ諸国に電気を供給しても余るくらいの発電量となり、世界最大規模のダムとなるほどのポテンシャルを持っています。
なお、コンゴというとコンゴ共和国とコンゴ民主共和国という二つの国があり、コンゴ川を挟んで分かれています。二つの国同士の首都が川を挟んで向かい合っており、世界で一番近い首都同士です(バチカンを除く)。コンゴ共和国はフランスに、コンゴ民主共和国はベルギーの植民地になったことから国が分かれました。コンゴ民主共和国は一時期「ザイール」と国名を変えたことあり、年配の方にはこの国名のほうが記憶にあるかも知れません。(以後、この文章中の「コンゴ」は「コンゴ民主共和国」をさします)

 

 

コンゴの森と川にすむ生き物たち

マウンテンゴリラのオス

マウンテンゴリラのオス

コンゴの森に住む動物で有名なのは何と言ってもマウンテンゴリラでしょう。国境を接するウガンダやルワンダでは近年、野生のゴリラを見るツアーが流行っていますが、国境は関係ないゴリラ達はコンゴにももちろん住んでいます。京都大学の山際学長はゴリラ研究では世界でも第一人者です。

 

 

 

 

紛争によって孤児になったボノボを育てる施設

紛争によって孤児になったボノボを育てる施設

そして人間に最も近いと言われる猿人類ボノボ。ぱっと見チンパンジーに似ているのですが、一回り小さく、そして平和を愛する猿としても有名です。生息域はほぼコンゴ国内に限られています。生殖以外の目的で性行動を行い、喧嘩が始まると群れの中で皆が性行動を起こして喧嘩が収まるそうです。また、ボノボのメスは偽の発情期を持ち、オスをいつでも受け入れるため、群れの中でオスが争うことがほとんどありません。そのためオス同士で強さを争うより、メスに好かれることが重要になり、メスの地位がチンパンジーより高く、群れの中も平和です。紛争が長期化し、女性への暴力が非常に多いと言われているこの国ではなんとも皮肉です。

 

また、コンゴにしかいないといわれるオカピという不思議な動物がいます。一見すると馬ですが、足だけはシマウマ、そして実はキリンの仲間です。野生ではコンゴの森の中にしか生息しておらず、私も上野動物園でしか見たことがありません。日本国内の動物園でもまだ見られるところが少ないそうです。

 

森に生息する鳥で有名なのはヨウムです。名前と見た目はオウムに似ていますが、インコの仲間だそうです。色はグレーで尻尾だけ赤い鳥です。この鳥は非常に賢く、人間の言葉を真似して喋るだけでなく、理解できるとも言われています。「5歳児並の知能と2歳児並の感情を持つ」という研究者もいるほどです。平均寿命は50年くらいで、反抗期もあるそうです。現地で友人が飼っており、出張中に預かったことがあるのですが、残念ながらそのヨウムは喋りませんでした。

 

最後に、コンゴの森の奥地にはモケーレ・ムベンベと名付けられたネッシーのような恐竜がいる、と言われています。恐竜の目撃証言があったのはお隣のコンゴ共和国のテレ湖というところですが、その言い伝えは川を越えてこちら側のコンゴにも伝わっています。欧米や日本からも様々な探検隊が現地で捜索していますが、まだ正確には見つかっていません。実は私が今住んでいる場所は川を挟んだテレ湖からそう遠くない森の中なので、いつかモケーレ・ムベンベが見れたらいいなと思っています。

 

http://www.jp.undp.org/content/tokyo/ja/home/library/essay/essay_35.html
(参考リンク:UNDPウェブサイトでの槌谷氏の寄稿)

 

 

 

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