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【世界の災害】ペルー海溝型巨大地震~JICAの取り組み~

【世界の災害】ペルー海溝型巨大地震~JICAの取り組み~

ペルーは日本から遠く、地球の反対側にある国ですが、日本と同じように地震の多い国です。西側には海岸線が続いているため、地震とともに津波の被害にも遭っています。こうした大きな災害によって、ペルーの社会発展や経済に与える影響はとても大きく、災害が発展の障害となっています。近年では、2001年にペルー南部の沖合を震源とするマグニチュード8.4 、2007年にはイカ州沖でマグニチュード8.0の地震が発生し、500人を超える死者と8万棟を超える建物が倒壊・大破しました。さらに2011年にもマグニチュード6.8の地震に襲われています。ペルーでは、これからも同じような地震と津波が確実に発生すると予想されているため、未来の地震と津波の被害を的確に予測し、被害を減らすための具体的な対策が求められています。

 

 

過去に起こった津波の被害をもとに、ハザードマップを作成

過去に起こった津波の被害をもとに、ハザードマップを作成JICAは、これまでペルーの災害対策に40年以上にわたって支援を続けてきました。地震・津波に関しては、1986年に日本・ペルー地震防災センター(CISMID)の設立を支援して以来、30年近くの長い間、協力と交流を続けています。2010年3月には、「ペルーにおける地震・津波減災技術の向上プロジェクト」をスタート。将来の地震と津波の被害を的確に予測し、被害を減らすために、CISMIDがペルーの研究代表機関、千葉大学が日本の研究代表機関となり、ペルーと日本の多くの参加機関が五つのグループに分かれて、共同調査と研究などを行っています。
プロジェクトの一つである津波予測と被害軽減を担当するグループでは、過去に起こった津波の被害をベースに津波のシミュレーションを行い、ハザードマップを作成。行政関係者、研究者、一般市民を対象にCISMIDで開催した「地震メカニズム、津波伝播(でんぱ)・遡上(そじょう)シミュレーション」セミナーには、100人を超える参加者が集まりました。

 

 

プロジェクトが開始してちょうど1年。東日本大震災が発生

プロジェクトが開始してちょうど1年。東日本大震災が発生「ペルーにおける地震・津波減災技術の向上プロジェクト」が始まってちょうど1年。2011年3月11日に、当時CISMIDの所長だったサバラ教授は、横須賀にある津波実験施設を見学したあと、東日本大震災に遭遇しました。教授は、大災害が起こっても規律正しく冷静な日本人の姿に驚いたそう。このとても大きな災害は、ペルー側の関係者も衝撃を受け、同じような災害がペルーで起きた場合にどうしたらいいのかを改めて考えるきっかけとなりました。
CISMIDのフランシスコ・リオス技師は、「東日本大震災の前から、日本ではより耐震性に優れた建物を建設するために、地震シミュレーターを開発していた。これらのシミュレーターは、最大マグニチュードが8という設定だったが、今回発生した地震のマグニチュードは9。今後は、ペルーの専門家もマグニチュードの設定を引き上げるなど、さらに注意深い対応を行っていくべきだ」と語りました。
日本では、2016年4月に熊本でマグニチュード7.3の大震災が起こりました。地震によって引き起こされる災害への対策は、地震多発国としてペルーも日本もずっと取り組んでいかなければならない課題なのです。

 

 

 

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