• なんプロとは?
  • 世界が見えるトピックス
  • なんプロサポーターの活動
  • 学生レポーター発信中!
  • アクションから選ぶ
  • メンバー団体情報
  • メルマガ登録

「鎌田安里紗さんと考える、これからのお洋服の選び方」

「鎌田安里紗さんと考える、これからのお洋服の選び方」

学生レポーター 宮武由紀子

文章:学生レポーター 宮武由紀子

 

 

30人の参加者の方が集ったピープルツリー自由が丘店

30人の参加者の方が集ったピープルツリー自由が丘店

11月13日の日曜日の朝から、ピープルツリー自由が丘店さんが企画しているフェアトレードの学校の第三回目に、学生レポーターとして潜入取材してきました。
ピープルツリーさんはフェアトレード専門ブランドで、13ヵ国、約150団体と共に、手仕事を活かした自社企画商品で、途上国の経済的・社会的に立場の弱い人びとに収入の機会を継続的に提供しています。フェアトレードの学校は、「衣食住という身近なところからフェアトレードをみんなで考えよう」がコンセプト。第三回目の今回は「衣」がテーマでピープルツリーアンバサダーでモデルの鎌田安里紗さんがスペシャルゲストとして登壇されました。

 

 

写真を見せながらエピソードを語る鎌田さん

写真を見せながらエピソードを語る鎌田さん

鎌田さんは中学生の時に旅行で訪れたインドネシアのバリ島で、同じ年頃の子どもたちが物乞いをする姿にショックを受け、その後作る人も買う人もどちらも成長できる「フェアトレード」というビジネスで社会貢献するシステムに出会いました。現在、ピープルツリーさんと一緒にフェアトレードグッズもプロデュースするなど、積極的に活動しています。今回はピープルツリーさんのフェアトレードグッズが作られているバングラデシュとネパールを訪れた時のエピソードを素敵な写真と一緒に語ってくれました。

 

 

 

鎌田さんがネパールでプロデュースした手編みのポーチ

鎌田さんがネパールでプロデュースした手編みのポーチ

“I made your clothes!” バングラデシュのピープルツリーさんの工房を訪れた時、そこで働いているどのセクションの人も、口をそろえてそう声をかけてくれたとうれしそうに話す鎌田さん。その日、鎌田さんはその工房で作られたピープルツリーさんのスカートを着ていました。お洋服を作る作業工程すべて一つの工房内で行うので、スカートの糸を紡ぐセクションにいる人も刺繍を施すセクションにいる人も働く人一人ひとりが自分の仕事に誇りを持っていることがこの“I made your clothes!”という言葉から強く感じることができたそうです。工房で働く人たちの誇りや想いに触れた鎌田さんはその想いをなんとか日本でそれを手に取る人にも伝えたくて、今回プロデュースした手編みのポーチの配色をネパールの生産者さんのセンスに任せることにしたそうです。だからそのポーチの色は一つずつ違っていて同じものはありません。鎌田さんは、自分の好きな配色のポーチを選ぶ過程で、その配色をネパールで選んでくれた生産者さんがいるということを、ポーチを通して体感してほしいと話します。私も実際手に取ってポーチを見てみると、ベースの色は同じでも配色が一つ一つ違って自分の好みのポーチを選ぶことの楽しさを実感しました。

 

 

参加者の方から彼女たち自身の言葉を引き出すことを心掛けている鎌田さん

参加者の方から彼女たち自身の言葉を引き出すことを心掛けている鎌田さん

毎日着ているお洋服。私たちのとっても身近にあるお洋服。そのタグを見てもmade in…と国名が書かれているだけでどんな人がそのお洋服の糸を紡いでくれたのか、縫製してくれたのかまでは私たちは普段知ることがありません。それでも安いから、流行りだからという理由でそんなタグの裏側を見ようともせずどんどん新しいお洋服に手を伸ばします。それって当たり前のことのようになってしまっているけれど、何もないところからお洋服がでてくるわけではなく、地球上の誰かの“I made your clothes!”の声が私に届いていないだけ、私がその声を聞こうとしていなかっただけかもしれないと思いました。
でも、そんなファストファッションの生産現場の過酷な労働環境を知ってしまってもどうしたらいいのかわからないし、誰が作ったかわかるお洋服以外は着ないほうがいいのかも、と自分を責めて自分がしんどくなる、それは違うんじゃないかなと鎌田さんは話してくれました。

 

 

なんプロレポーターと。鎌田さんありがとうございました!

なんプロレポーターと。鎌田さんありがとうございました!

実際、では、どうやってこのお洋服と私たちは向き合っていけばいいのでしょう。この疑問を直接鎌田さんにインタビューを通してぶつけてみました。鎌田さんの答えは、「お洋服を買うときに安いからという表面的な理由ではなくて、自分が何だったら買って満足できるのかという軸を作ることが一番大事。その軸を作る最初のステップは『一番お気に入りの服は何ですか?』と自分自身に聞いてみること。」でした。家の中のクローゼットを見返して、自分のお気に入りの服を見つけて、その理由を考えてみること。理由は、デザインがとても気に入ったから、お父さんに似合うって言ってもらった服だから、そのブランドの服の作り方に共感するから、様々だと思います。私自身自分のクローゼットを見返してみると、ベトナムで現地の作り手の方とデザインから話し合って作ってもらったドレス、大好きな友人に似合うねって言ってもらえたデニムなどお洋服と私をつなぐ物語がある大好きなお洋服を見つけることができました。同時にいつか着ると思ってセールの時に買った今でもタグが付いたままのお洋服も見つけてしまいました。でもこうやってクローゼットを見返して、ひとつひとつ理由を考えたことで自分が納得する買い物の軸が見えてきました。鎌田さんは安いからという理由だけで買っても満足できない買い物になることが多いと言います。私のクローゼットの中を見ても、作ってくれた人とのつながりを感じられる温度感のあるお洋服の方が何年たっても買ってよかったと思えるものが多いことがわかりました。
大学4年生の参加者の方はフェアトレード学校の後、「これからのお買い物では妥協しない姿勢を大切にしたい」と力強い言葉を口にしていました。”What you buy is what you vote.”(お買い物は投票だ)という言葉があると鎌田さんは紹介していました。お買い物は自分がよいと思う商品やブランドに投票することと同じなので、それが地球にも人にも優しいものづくりを応援しますという意思表示になります。今一人ひとりが「私のお気に入りの服はなんだろう」と問いかけ、自分に妥協しないお買い物を意識することは、お洋服の作り手と私たちがより良い関係を作りお洋服を楽しめる未来を一緒につくる一歩目だと思っています。

 

 

フェアトレードとは、貧困問題と環境問題をビジネスの仕組みの中で解決しようとする取り組みのこと(出典:フェアトレード・ラベル・ジャパン)

 

【People Tree 公式ウェブサイト】

 

 

関連トピックス