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バナナの輸出量、世界一のエクアドルで日本人のバナナ農園がすごい!

バナナの輸出量、世界一のエクアドルで日本人のバナナ農園がすごい!

コンビニエンスストアで、「田辺バナナ」と書かれた袋入りのバナナを見かけたことはありませんか? 南米に位置するエクアドル共和国でバナナ農園を経営しているのが、日本人の田辺正裕さん。この農園が生産しているバナナは、田辺農園オリジナルのこだわり農法で育てられており、安全と美味しさを実現しているのです。さて、日本から遠く離れたエクアドルで作られている田辺バナナとは、いったいどんなバナナ?

 

 

化学的な薬品を使わずに、ミミズや微生物で肥料を作る

田辺バナナ田辺さんの父親は、エクアドルに渡りアバカ(麻)農家を始めました。16歳でエクアドルに引っ越した田辺さんは、親の仕事を継ぐことなく日系商社などで働いていましたが、40歳を目前にして一念発起、バナナ農家を始めることにしました。それから十数年間バナナを出荷していましたが、あちこちの農家から仕入れたバナナを大手企業がひとつのブランドとして販売することに疑問を感じ、「顔の見えるバナナ」を目指して方針転換。安心、安全で美味しいバナナを育てるために「自然」「土」「水」「品質」にこだわり、ブランドとして販売することを決めました。
田辺さんのバナナ園はエクアドルの中でも赤道直下に位置するエスメラルダス州の標高300mの高地。南極から流れる冷たい海流によって、日中と夜間では10℃近く気温に差が出ます。こうした気温の変化によって甘く美味しいバナナが育ちます。また、バナナ園に除草剤や殺虫剤は一切使用せず、雑草に覆われていて自然のままの状態を維持しています。除草剤や殺虫剤を使用してしまうと、バナナの育成に有益な生き物も死んでしまうためです。
田辺農園では除草剤だけでなく化学肥料も使用していません。化学肥料を使わない代わりに、ミミズによる土づくりと酵母菌や乳酸菌などの微生物を使って、廃棄するバナナを発酵させて肥料にしているのです。収穫を終えて切り倒したバナナの茎や葉、形の悪いバナナなどをミミズに与えると、ミミズはもりもり食べて糞をします。この糞がバナナの育成に役立つ堆肥となるのです。ゴミがなくなり肥料ができる。ミミズや微生物を活かした自然にやさしい農法を使って、健康的なバナナを育てているのです。

 

 

傷つきやすいバナナ。大きくなるまで丁寧に丁寧に管理

田辺バナナ田辺農園では水にもこだわっています。バナナに与える水は農園を流れる川の水を利用し、井戸から汲み上げた水をさらに活性炭でろ過、オゾン殺菌も経て清潔になった水で、収穫後のバナナを洗浄しています。わずかな雑菌も残すことなく洗浄し出荷することで、安心の田辺農園ブランドを維持しているのです。
殺虫剤を使っていないため、バナナにはすぐに虫がついてしまいます。バナナの実を守るために、実がついたらすぐにバナナの房を袋で覆っているそうです。さらに房と房がこすれて傷ができないようにプロテクターも設置します。丁寧に丁寧に、バナナを管理して大きくなるのを見守っているのです。
収穫するバナナはどのくらいの重さになるか、分かりますか?バナナの木には、1本に約8房の実がつくため、収穫時には約30~45kgにもなるそうです。バナナを傷つけないように、収穫はゆっくりと丁寧に行うため、かなりの重労働。収穫したバナナを殺菌された水でよく洗い、傷がないか、すでに熟していないかを審査員がチェックしていきます。品質にこだわっている田辺農園では、厳しい審査をパスできるバナナは収穫したうちの90%ほどだそう。残念ながら審査を通過できなかったバナナは、肥料として生まれ変わります。こうした厳しいチェックをくぐり抜けた安全なバナナが、エクアドルから遠く離れた日本に送られ、販売されているのです。エクアドルの陽射しをいっぱいに受けて育った自然にやさしいバナナ。もし手に入る機会があったら、こうした背景を思いながら食べてみると、また味わいが違うかもしれません。

 

 

 

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