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「ザンビア」×「お好み焼き」=国際協力?

学生レポーター 山部文子

取材・文責:学生レポーター 山部文子

 

 

6月4日、東京・赤羽公園で開かれていた「ほっと縁市」で、人だかりができている屋台がありました。

これは「ザンビア風お好み焼き」を全国各地で販売し、その収益でアフリカのザンビアに診療所を建てる活動をしている「ザンビア・ブリッジ」という企画の屋台です。この企画の発案・責任者である、秋田大学医学部3年生の宮地貴士さんにお会いし、活動についてお話しを伺いました。

 

 

 

 

診療所が本当に必要だとわかったザンビア訪問

山部:
この企画を始めようと思ったきっかけは何ですか?
宮地:
僕はIFMSA-Japan(国際医学生連盟日本)に所属しています。その中の公衆衛生に関する委員会(SCOPH)では日本からザンビアへ医療系学生を派遣し国際保健を学ぶプロジェクト(Africa Village Project:AVP)があります。AVPはTICO(徳島で国際協力を考える会)というNGOにきっかけを頂いてザンビアへの派遣を始めたのですが、今回マケニ村という農村での診療所建設支援への参加のお誘いをTICOから受けて、まずは現地を視察しようと僕が村を訪問しました。 11日間の村での滞在中に、村民一人一人にインタビューを行ったり、実際に村から遠く離れた“最寄り”の診療所まで4時間かけて歩いてみたりして、本当に診療所が必要とされていることを確認しました。帰国後村民の声に応えようと思いザンビア・ブリッジ(ザンブリ)を始めました。
山部:
診療所ができると、どんなことができるのでしょうか
宮地:
マケニ村の一部の妊婦さんは遠くの診療所まで歩けないために、不衛生かつ医療関係者がいない環境での出産を強いられてしまいます。村に診療所ができれば、助産師・看護師・検査技師がザンビア政府から派遣され、彼らのサポートのの元での出産が可能になります。また、ザンビアでは救急車は診療所にしか呼ぶことができないので、帝王切開が必要な場合など、村で大きな問題・病気が生じたとき、救急車を呼んでより大きな病院へ搬送することができるようになります。

 

 

料理は医療と一緒で、人を幸せにできる。

山部:
様々な集金方法の中で、なぜお好み焼きを販売することに決めたのでしょうか
宮地:
最初はフェアトレードを使ってお金を集めようと考えたのですが、もっと工夫できることがあると感じていました。そんな中、友人が「料理は医療と一緒で、人を幸せにできる」と言っていたのを思い出し、ザンビア料理を工夫して日本料理を作り、買ってくれる人を幸せにしてそのお金で診療所を建てることを考えました。
お好み焼きを選んだのは、ザンビア風お好み焼きを提供しているお好み焼き屋さんとの出会いがあったからです。お店からレシピを頂き、ザンビアでよく食べられているトウモロコシ粉、煮干しやひよこ豆、トマトソースを使って作っています。
山部:
お好み焼きをお客さんが購入すると、そのお金はどのように活用されるのでしょうか
宮地:
診療所を1つ建設するのに、諸経費を含めて940万円かかり、そのうち僕たちは350万円を担当します。残りはオランダのNGOや、村人からの寄付から集められ、また日本大使館の草の根・人間の安全保障無償資金協力*にも申請する予定です。
僕たちは350万円を2年間で集める計画で、お好み焼きの販売利益で100万円、残りはクラウドファンディングと寄付で集める予定です。お好み焼きは一つ500円で、材料費200円を除いた300円がすべて診療所建設に当てられます。集めたお金は次回ザンビアに渡航する学生が手渡しする予定です。
山部:
宮地さんが国際協力を始めようと思ったきっかけは何ですか
宮地:
温かい環境で育ってきた中で、人の役に立ちたいと自然に思うようになりました。中学二年生のときに東日本大震災が起き、肌の色が違う医師たちが日本のために活動している様子をテレビで見て、国境なき医師団に憧れました。また、スーダンで活躍する認定NPO法人ロシナンテスの活動を知り、医療を水や教育など患者の置かれた環境を含めて多面的にとらえて幅広いアプローチをする姿に感動し、将来は国際的に活躍する医師になりたいと思い活動を始めました。
お好み焼きの販売は自分が直接医療行為をするわけではないけれど、診療所が建って村民の健康が改善されることに間接的に関われれば嬉しく思います。

 

 

この日は240個のお好み焼きが完売しました。これはザンブリメンバーだけでの力ではなく、宮地さんの御両親や、中学時代の野球チームのメンバーが屋台を手伝ってくれたから。 メンバーのお一人は、「青春を共にしたメンバーと一緒に地元・赤羽を盛り上げられて嬉しい。元から国際協力には興味があったので、実際に自分が活動する良いきっかけになった」と話して下さいました。私も実際にお好み焼きを食べてみました。トマトソースの酸味とひよこ豆がお好み焼きにマッチしていて、とてもおいしかったです。少しでもマケニ村の医療に貢献できたら嬉しく思います。

 

 

ザンビア・ブリッジの活動をもっと知りたい方は、ホームページをチェックしてください。

ザンビア・ブリッジ ホームページ

https://zambiabridge2017.wixsite.com/zambiabridge-avp

草の根・人間の安全保障無償資金協力(外務省HP)

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shimin/oda_ngo/kaigai/human_ah/

特定非営利活動法人 ロシナンテス

https://www.rocinantes.org/

 

 

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