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世界が見えるトピックス 特集

綺麗な水で笑顔がはじける 後編 ~国際NGOウォーターエイドジャパン~

「世界が見えるトピックス」では、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals:SDGs)に注目していきます。今回は、SDGs目標6「安全な水とトイレをみんなに」を詳しくご紹介。「すべての人々が清潔な水と衛生を利用できる世界」を目指して活動する国際NGOウォーターエイドジャパン事務局長の高橋郁さんにインタビューし、途上国の水とトイレをめぐる課題やウォーターエイドの活動、今後の展望についてお話を伺いました。

 

やついいちろうさんと高橋事務局長の対談はこちら▼
http://nantokashinakya.jp/sekaiplus/vol03_mission17/02/

 

 

ウォーターエイドジャパン 高橋 郁 事務局長

―ウォーターエイドジャパンさんは今年2月で丸5年を迎えるということですが、これまでの軌跡を振り返ってみて、手応えはいかがですか?

ウォーターエイドの活動はわかりやすいので、新しい団体のわりには課題を理解していただけていますし、みなさまからの反応もいいなと感じています。私たちが実施しているワークショップに参加してくださる方も多いですし、そのなかから、ウォータエイドの活動の「語りべ」になってくださった方も、全国で約150名いらっしゃいます。また、数十名の方から継続的な寄付もいただいております。さらに、SDGsの独立したゴールとして水・衛生が設定されたこともあり、ゴール6について話を聞きたいという問い合わせも増えました。まだまだこれからですが、設立当時と比べたら、みなさまのおかげですごく成長できたなと感じています。
―ウォーターエイドさんとして具体的にどのような目標をお持ちでしょうか?
SDGs同様に、ウォーターエイドも、中長期計画において、2030年までに、すべての人がすべての場所で、清潔な水とトイレと衛生習慣を手に入れることを目標にしています。現在、ウォーターエイドは、一年間で数百万人の方を対象に、水とトイレと衛生習慣の支援をしているのですが、まだまだ、清潔な水にアクセスできない人が約8億4,400万人、適切なトイレを利用できない人が約23億人存在しています。それをゼロにするためには、私たち一団体の力だけでは難しいので、他の団体と連携しつつ、「水・衛生」にもみんなで取り組もうという機運を高めていけるようにロビー活動や啓発活動を展開していきたいと考えています。
また、実際の支援プロジェクトにおいては、散発的に行うのではなくて、戦略的に、モデル県、モデル州を選び、そこに横たわっている水と衛生の普及を妨げる要因をきちんと特定して、その解決策を実施し、効果が上がった手法については、政府や他のNGO、国連機関に積極的に共有しています。
―そうしたなか、私たち個人個人にできることはどんなことがありますか?
なかなか難しい質問ですが、まずはやっぱり日本のみなさまに水・衛生をめぐる世界の現状を知っていただくことが非常に重要だと考えています。先ほど申し上げた通り、日本政府は、水・衛生分野において最大の援助国ですから、他国に対して、一番ものを言える立場にいるわけです。そうしたなかで、実際に、政府がそうした情報発信をするべきだと判断するかどうかは、日本に住む私たち一人一人の意識にかかっていると思います。水という限られた資源を、世界中の人々と分け合いながら使っているなかで、日本に住む私たちが水道の蛇口をひねればすぐに水を手に入れられる一方で、何時間も歩いた末でも不衛生な水しか得られない生活をしている人がたくさん存在するわけです。そうした状況はなんとか改善していかなければいけないと思うので、ぜひ関心をお寄せいただいて、水・衛生に取り組もうというメッセージを広げていただけたらありがたいです。
―それでは最後に、高橋さんがご自身の仕事で喜びを感じる瞬間を教えてください。
私たちが給水設備を作ったところで暮らす地元の子供たちの、生き生きとした顔、楽しく生活している様子を目にするのは本当に嬉しいです。この2枚の写真に写っているのは同じ子なんですけど、設備ができる前とできた後とでは表情が全然違いますよね。

WaterAid/ Joey Lawrence

綺麗な水が出て、これだけ生活が変わったよ、という話や、トイレができたことで、ハエの数が激減したという話を聞いたり見たりすると本当に幸せな気持ちになりますし、私が逆に元気をもらえるので、すごく感謝しています。
ただ、一方で彼ら彼女らの将来のことを思うと、たとえば、「あのとき一緒に遊んだウガンダの子供たちは、いま生きているのかな?」と考えてしまうときがあるわけです。10人に1人が5歳まで生きられないという状況は、日本とは大きく異なります。日本で、親戚の子どものことを考えるときに、「あの子、いま生きているかな? なんて思わないでしょう。学生時代に途上国で友達になった同年代の人と話をして、寿命が異なることによって人生設計が全然違うんだなということを実感したことがあります。それを、不平等と言ってしまうのは安易かもしれませんけど、それをなんとかするために自分のできることはしたい。大人になったら学校の先生になりたいとか医者になりたいと言っている子供たちの将来の夢を実現させるためにも、私たちが水・衛生を改善することで、みんなが学校に行けるようになれたらいいなと願っています。

―ありがとうございました。
 

 

 

 

 

 

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