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世界が見えるトピックス 特集

意思決定の場に必要とされる女性の視点 前編 ~UN Women~

「世界が見えるトピックス」では、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals:SDGs)に注目していきます。今回は、SDGs目標5「ジェンダー平等を実現しよう」を詳しくご紹介。国連で唯一の女性問題に特化した機関である「UN Women」の日本事務所所長石川雅恵さんにインタビューし、ジェンダー平等をめぐる現状や、今後の展望などについてお話を伺いました。

 

こちらの記事は、セカイプラス「MISSION17」企画第3弾とも連動。
やついいちろうさんと石川所長の対談はこちら▼
http://nantokashinakya.jp/sekaiplus/vol03_mission17/03/

 

 

UN Women 石川 雅恵 日本事務所所長

―最初に、「ジェンダー」という言葉が意味するところを教えていただけますでしょうか?

ジェンダーとは、オス、メスといった生物学的な性のある方を意味するセックスに対して、文化的・社会的・心理的な性のあり方を指す言葉です。たとえば、「男はこう(あるべきだ)」「女はこう(あるべきだ)」といった社会的な枠づけを意味しています。セックスは自然が生み出したものですが、ジェンダーはそうではなく、人間の社会や文化によって構成されているものです。ですから、ジェンダー差別というのは、性別によって、自分の意思とは異なる行動を社会から押し付けられたりしてしまっている状態のことを言います。
―そうしたなかで、女性問題に特化したUN Womenさんの役割はどんなものなのでしょうか?
UN Womenは、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントのための国連機関として、途上国を中心に活動しています。その役割は大きく2つあります。ひとつは女性が幸せに暮らすことができる規範づくりをすること。もうひとつは実際にそれらの規範や基準が守られるように支援を行うことです。
―なるほど。
そのなかで、私たちには、5つの優先課題があります。一つ目は、「女性のリーダーシップと参画」、つまり、政治参加を促進すること。二つ目が、経済的に自立できるようにすることを意味する「女性の経済的エンパワーメント」。三つ目が、「女性に対する暴力の撤廃」。続いて、優先課題の4つ目は、「女性と平和・安全保障」。たとえば、人道援助です。シリアの難民キャンプでは、女性や子供たちへの支援が後回しにされてしまっているという現状があります。私たちは、そうした部分をサポートしなければなりません。最後の5つ目は、途上国だけではなく、日本などの先進国に向けたものでもありますが、国が予算を組む際に、きっちりとジェンダーの視点、つまり女性のニーズを考慮するようにアドバイスを行うという「国家の計画と予算へのジェンダーの反映」です。
―男女平等を実現するために、2つの役割を5つの優先課題を中心に実施しているわけですね。
ええ。さらに、UN Womenは、2014年から「HeForShe」という運動にも取り組んでいます。

―「HeForShe」。どのような活動なのでしょうか?

女性が抱えるさまざまな問題について、女性だけではなく男性の側からも声を上げ、参加を促そうという連帯運動です。これまで、ジェンダーの問題についての議論は、どうしても、男性と女性が対立する構図になりがちでした。それだとなかなか前に進めないわけです。
―たしかに。感情的になりがちなテーマでもありますからね。
そうなんです。ですから、私たちは、「男性にもジェンダーの問題を理解してもらい、ジェンダー平等の主体となってもらいたい」「女性が直面している不平等や差別をなくすためには、男性を含めすべての人々が関わらなければならない」と考え、そうしたメッセージをなんとか世界中に広めようとしているんです。それで、「HeForShe」では、トップからジェンダー平等に向けて変革を促すことを目指して、各国首脳から10名、世界的企業のCEOから10名、そして、大学の学長から10名を「インパクト・チャンピオン」として選び、この活動を応援していただいています。実は、日本からは、安倍総理と名古屋大学の松尾総長がこのチャンピオンに選出されているんです。
―チャンピオンですか。
チャンピオンの役割はとても重要ですし、そこに名乗りを上げるのは、非常に大きなプレッシャーを伴うことだと思います。なぜなら、チャンピオンに就任するということは、「私はジェンダー平等のために頑張ります」と全世界に向けて宣言するということだからです。
―つまり、いずれ、世界からその結果をジャッジされるということですもんね。ところで、私たちのような一般人でも「HeForShe」に参加できるのですか?
もちろん、総理や大学の学長といった地位のある方だけではなくて、一般の方も簡単に参加できます。賛同していただける方には、「HeForShe」のWebサイト(http://www.heforshe.org/en)から、ご署名いただけるようになっていますので、ぜひご参加いただけたらありがたいです。署名方法は、UN WOMEN日本事務所のwebページ(http://japan.unwomen.org/ja/news-and-events/in-focus/heforshe/commitment)に、日本語で詳しい説明が掲載されていますので、そちらを参考にしていただければと思います。
―チェックしてみます。
 

 

 

 

 

 

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