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世界が見えるトピックス 特集

Because I am a Girl 女の子「だからこそ」できることがある! 後編

「世界が見えるトピックス」では、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals:SDGs)に注目しています。今回は、途上国51カ国で子どもとともに地域開発を進める国際NGOプラン・インターナショナル・ジャパンをご紹介。広報ご担当の平田泉さんに、団体の理念や活動内容、そして、Because I am a Girlキャンペーンなどについてお話をお伺いしました。
【前編はこちら】(http://nantokashinakya.jp/sekatopix/article0181/

 

 

 

―プランさんが展開するBecause I am a Girlキャンペーンのポスターを交通広告などで目にする機会がありますが、かなり印象的ですよね。

日本国内でキャンペーンを本格的に展開しはじめた2012年以降、「13歳で結婚。14歳で出産。恋は、まだ知らない」というキャチコピーの力もあって、たくさんの方々に認知いただくことができています。少々刺激的な言葉かもしれませんが、先ほどの子どもたちの話と同様、私たちは、女の子の悲壮な状況だけを発信したいわけではなく、次世代の担い手である女の子の持つパワーや、「女の子だからこそ」できることがある、といったポジティブなメッセージも込めています。

 

―たしかにそうしたエネルギーも感じます。

このポスターやキャッチコピーによって、ジェンダーの問題を、遠い国の出来事だと捉えるのではなくて、「自分ごと化」できたとおっしゃってくださる方も多いです。それも、女性だけではなくて、娘さんをお持ちのお父さんをはじめとした男性にも大きな関心を寄せていただけています。
―遠くの国で起きていることを「自分ごと化」してもらうのは難しいですけど、大切なことですよね。
そうですね。「自分ごと化」のためにはやはり、相手と同じ立ち位置でものを考えることが必要なのかなと思っています。女の子の問題で言えば、日本にいる私たちが彼女たちから学ぶべきこともたくさんあるわけですから。たとえば、昨年の国際ガールズ・デー(10月11日)に、私たちがネパールから招聘した二人の女の子の例が挙げられます。彼女たちは、一昨年、「「Girl’s Leadership(ガールズ・リーダーシップ)」と呼ばれる、「女の子がさまざまな地位にある人々の役職・地位を体験し、リーダーシップを発揮できる社会の実現に向けた提言をする」ためのアクションのなかで、ネパールの模擬国会に一日議員として参加し、「女の子と女性の権利向上のための行動計画」を策定、大統領へ提言した経験を持つ女の子たちです。
―どのような背景を持つ女の子たちなのでしょうか?
一人は、9歳から家事労働人として住み込み、過酷な家事労働に従事していたところをプランのパートナー団体により救出され、教育支援を受け医療従事者になった女の子です。もう一人は、やはり貧しい家庭に生まれ、しかも、ネパール地震で被災しながらも、児童労働撲滅のために活動する「子どもクラブ」を立ち上げたという女の子でした。二人とも、大変困難な境遇で育ってきたにも拘らず、彼女たちの生きる力や自分の意見を発信するパワーは非常にポジティブで、彼女たちと行動を共にした日本の高校生からも、たくさんのことを学ぶことができたとの声が多く聞かれました。ですからやはり、支援を「してあげる」という立場ではなくて、自分と同じような女の子たちが、たまたまその境遇にいるから力を発揮できないでいる、と理解することが重要なのかもしれないです。そして、私たちも、ただ、「この子を支援してください」とお願いするのではなくて、彼女たち自身の物語を発信し、理解、賛同してもらえるように努める必要があると考えています。

@プラン・インターナショナル

―国際ガールズ・デーは、それを感じる良いきっかけとなりますよね。そして、平田さんご自身は、途上国で、実際にそうした女の子や子どもたちの前向きな姿を目の当たりにされることも多いのでしょうね。

そうですね。また、現地に行くと、嬉しいことに、子どもたちが、プランの活動を十分に理解してくれていることや、その一員として当事者意識を持って活動に参加していることを実感できます。「プラン・スポンサーシップ」という仕組みの中で活動に参加している子どもたちは、ご支援くださる海外の方との手紙のやり取りを通じて、励まされ、勇気付けられることで、大きな自信を得ています。そして、それを励みに、今度は自分たちがその地域に貢献する立場になるんだ、という意識を強く持った子どもたちが大勢います。
―それもまた素敵な循環ですね。
そうなんです。そして、どの地域に行っても、プランの職員が非常に高い意識を持って仕事をしているので、その姿を見ると、彼らのためにこちらでサポートできること、するべきことをきちんとやっていかなければ、と改めて身が引き締まりますね。
―平田さんご自身は、そもそもどのようなきっかけでプランさんに関わるようになったのですか?
プランで働く前、私は長らく日本を離れていました。もともと勤めていた会社を辞めて、夫の海外駐在についていっていたんです。その間、いろいろな国の方と接する機会があったことで、それまで、いかに自分が日本側の視点からでしかものを見られていなかったかに気づきました。途上国の話とは外れますが、もっとも印象に残っているのは、私の子どもに台湾人のお友達ができたときのことです。子ども同士はすぐに仲良しになったのに、私は、そのお母さんにしばらくの間、距離を置かれていたのです。長らく「どうしてなんだろう?」と考えていたのですが、ある時、お母さん本人から、日本が、かつて台湾を植民地化して日本語教育を行なってきたという話しを聞き、私自身が詳しく理解できていなかった歴史を知るに至って……。
―それが原因だったわけですね。
ええ。最終的には、その方とは非常に親しくなれたのですが、海外に出てみたことで、日本で暮らしていたときにはわからなかった様々な視点があることを実感できました。それで、帰国して、また働こう、と考えたときに、国際交流、国際貢献できるような仕事をしていきたいなと思ったわけです。
―それでは最後に、平田さんが仕事をされているなかで喜びを感じることを教えてください。
国内外のいろいろな方々とのコミュニケーションによって信頼関係を築き、なにかを成し遂げていくことに喜びがあります。とくに、いまは、国際ガールズ・デー等のイベントを担当していますから、それに向けて、多くの関係者の方たちと知恵を出し合いながら、その先にいる途上国の子どもたちのために動いていくことに大きなやりがいを感じています。
―ありがとうございました。

 

 

 

 

 

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