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世界が見えるトピックス 特集

楽しく、美味しく海を守ろう! 後編~さかなクン×イヴォーン・ユー(国連大学IAS研究員)~

持続可能な漁業資源の活用や、海の環境保全を考える日として、6月8日はWorld Oceans Day(世界海洋デー)と定められています。SDGsでも「海の豊かさを守ろう」が目標とされているように、人間にとって非常に大切な海には、大きな課題も存在しています。今回、なんプロでは、学生レポーターの鎌倉眞子さんが、World Oceans Day当日に開催されるイベントに出演する海の重要人物お二人に直撃。なんプロサポーターであり、おさかな博士として活躍するさかなクンと国連大学IAS-OUIK研究員のイヴォーン・ユーさんに、イベントの見どころや海への思いについてたっぷりとお話しいただきました。
【前編はこちら】(http://nantokashinakya.jp/sekatopix/article0190/

 

 

鎌倉:
日本発祥の「里海」の重要性についてイヴォーン先生にお話しいただきましたが、さかなクンは、なんプロの企画でブラジルやセネガルに行かれて、外国の海もご覧になったんですよね。
さかなクン:
はい! 感動いっぱいに学ばせていただきました。セネガルでは、セネガルの人々と日本との絆を強く感じました。タコ漁業を見せていただいたのですが、実は、セネガルのみなさまはタコを食べる文化がないのです。ではどうして、タコを獲っているのか? 実は、私たち日本人のために獲ってくださっているのです。ところが、次第にタコが減ってしまったのです。それで、「なんとかしなきゃ!」というときに、日本の伝統的なタコつぼ漁を取り入れたのだそうです。
イヴォーン:
なるほど。
さかなクン:
セネガルのみなさまは日本の“たこつぼ”を取り入れて、地元の土を使ってつぼを作ったわけです。そして、漁礁のようにたこつぼを海底に沈めると、そこにタコが集まってきて住処になり、卵を産むようになりました。そうすると、個体数も増えますし、つぼが割れてしまっても、もともとがセネガルの土でつくっているので自然に還りますので海も汚さない。素晴らしいでギョざいますね!
イヴォーン:
まさに里海ですね。
さかなクン:
はい! セネガルのスクタ村という小さな村にも行きました。そこでは、小さなお子さんとお母さんたちが、絵の描かれた鮮やかな木造船に乗って、歌って踊りながら、マングローブを目指すんです。マングローブの木の根っこにたくさんついているカキをカキーンカキーン! って獲るために。
イヴォーン:
(笑)。マングローブもたくさんの生物が棲む「魚のゆりかご」ですからね。
さかなクン:
ところが、カキも獲りすぎて一時期減ってしまったそうなのです。それでどうしたかというと、日本からマガキの垂下式養殖の技術を学んだわけです。いっぱい吊り下げた貝殻についたカキの赤ちゃんを大きく育つまで待ちます。その結果、天然のカキを大切にしながら育てたカキをたくさんとれるようになったのですね。そして、獲れた海産物は、日本の支援で作られた大きな魚市場に出荷されます。市場の方々にお話を伺ったら、みなさまお口を揃えて「日本のみなさんに感謝してます!」とお話しくださいました。とっても嬉しかったです。

イヴォーン:
さかなクンにお話しいただいた通り、実は海外でも、自然を尊重して海の資源を利用する里海的な漁法ができるんですよね。漁の効率を求めることも大事ですが、持続的に漁業資源を守っていくためにはやはり、伝統的漁法の良さを見つめ直す必要があるでしょう。国連大学でも、里海の概念の普及や、伝統的漁法とその地域のみなさんの食文化を重視した海の保全に取り組んでいきたいと考えています。
さかなクン:
はいっとっても大事なことですね。
イヴォーン:
そもそも私自身はシンガポール出身で、生の魚を食べる習慣がなかったのですけど、日本に来てからお寿司が大好きになりました。そしていま、世界的にも日本食ブームですよね。お寿司も世界中で食べられます。ただ、日本人も外国人も、寿司といえばまぐろやサーモンといった特定の魚ばかりを求めてしまっているでしょう。だけど、お寿司というのは本来、にぎり寿司の発祥である江戸前寿司で東京湾の魚が使われたように、つまり目の前の海で獲れた魚をネタにするのがその精神ですよね。それがまさに里海の食文化なんです。それは、地方でも同じで、その土地でしか食べられないものを食べることが、私たちが消費者として海に貢献できることなのではないかと思いますね。
さかなクン:
はい! 地産地消、旬産旬消が大切ですね! その土地ならではの旬のものを食べることによって、自然にも目を向けることができますよね。食べることの喜びや感謝の気持ちも大きくなります。でも、近年はファストフードばかり食べてしまっている方が多くなっているといわれます。便利になり過ぎてしまって、手っ取り早いものに向かってしまうのかもしれません。結局、消費者の側がそういう選択をすることで、提供する側もそうせざるを得なくて……という悪循環が生まれてしまっているような気もします。
イヴォーン:
たしかに魚を調理するのは面倒だという気持ちもわからなくはないのですが、その面倒臭さを楽しさに変えられたらいいですよね。

さかなクン:
日本には4,000種をこえる魚類が生息しているのですが、スーパーマーケットの鮮魚コーナーで年間を通して流通している魚種はだいたい20〜30種くらいといわれています。これはもったいない!
イヴォーン:
1パーセント以下ですか。だからやはり、偏食にならないように、満遍なく多様なものを食べることが必要なんでしょうね。魚も、海藻や貝類も。
さかなクン:
そうですよね! あとは、工夫すれば様々な部位も食べられます。先日、テレビ番組の撮影で、マダイを釣りに行ったんですけど、釣った鯛の鱗をごま油で揚げて食べたのです。鱗せんべいって♫
イヴォーン:
美味しそう!
さかなクン:
みんなで食べたら、漁師さんも「鱗がこんなにうまいのか!」って。
イヴォーン:
漁師さんも目から鱗だ!
さかなクン:
さすがイヴォーン先生!(笑)。マイワシやマアジなどの小魚は骨もカラッと揚げますと骨せんべいになって美味しくてカルシウム補給にもってこいです♪
イヴォーン:
魚は無駄なところがないですね。
さかなクン:
は~い♫ そうなのです!
鎌倉:
私たちにとって一番身近な貢献は、地元の海産物を余すことなく食べることなんですね! それなら私にもできそうです。それでは最後に、6月8日のイベントに向けて意気込みをお願いします。
さかなクン:
やっぱり一人で考えられる範囲は限られているので、こういう貴重なギョ機会に、お話をさせていただいたり、いろんな意見を出し合ったりすることで、新たなアイデアが生まれるとってもいいチャンスになると思います。今からすギョ~く楽しみにしています。イヴォーン先生! 皆様! よろしくお願い致します。

イヴォーン:
国際海洋デーをきっかけに海について知ることで、海を楽しく、面白く、そして美味しく守っていきましょう!
鎌倉:
はい! 本日は貴重なお話をありがとうございました!

 

 

 

 

 

イベント情報 さかなクンとイヴォーンさんが登場します!

「日本から考えるSDG14:海の豊かさを守ろうシンポジウム」
日時:2018年6月8日(金)16:00-18:00
場所:国連大学本部3F ウ・タント国際会議場
言語:日本語(英語への通訳はありません)
参加費:無料
締切:2018年6月7日(木)
申し込み:https://jp.unu.edu/events/upcoming/worldoceansday-symposium.html#overview

 

 

 

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