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世界が見えるトピックス 特集

援助ではなく取引を! ~THE BODY SHOP(ザ・ボディショップ)橋本実佳さん~

近年ますます注目を集めている「フェアトレード」。途上国で作られるものを適正な価格で購入することで生産者のみなさんの生活を支援する仕組みを、数多くの団体や企業が採用しています。今回の世界が見えるトピックスでは、30年以上前から独自のフェアトレードプログラムを実施し続けている自然派化粧品ブランド「THE BODY SHOP(ザ・ボディショップ)」の橋本実佳さんにインタビュー。その活動内容や哲学、そして、橋本さんご自身の想いについてお話しいただきました。

 

こちらの記事は、セカイプラスとも連動。 ゆうたろうさんによるThe Body Shopレポート動画はこちら▼
http://nantokashinakya.jp/sekaiplus/report02/

 

 

―はじめに、ザ・ボディショップさんの歴史、日本での展開について教えてください。

ザ・ボディショップは、1976年にイギリス女性アニータ・ロディックがイギリスの南海岸の街ブライトンに第一号店をオープンした自然派化粧品ブランドです。「企業は世界をよくする力がある」をブランド理念に掲げ、ビジネスを通して社会変革を追及することを目指しています。日本では1990年に表参道に第一号店をオープン。現在は全国で120店舗を展開しています。
―御社は、マニュフェストのなかで、「コミュニティ・トレード」を謳っていらっしゃいます。その仕組みを詳しくお伺いできますでしょうか。
コミュニティトレードは1987年に開始したザ・ボディショップ独自のフェアトレードプログラムです。「援助ではなく取引を!」をモットーに、創業者アニータ・ロディックが貧困を減らすために最も効果的だと信じ、始めた取り組みです。支援を必要とする地域コミュニティから良質な原料や雑貨類を公正な価格で仕入れることで、製造・販売自体が社会貢献につながる仕組みです。コミュニティの文化を尊重しながら、対等なビジネスパートナーとして取引を継続することで、コミュニティの生活向上に繋がっています。
現在世界24カ国31のサプライヤー、15,000人の生産者と直接取引をし、26種類の原料と雑貨類を調達しています。
―実際にこれまで、どのような成果が生み出されたのか教えてください。
30年以上続くコミュニティトレードプログラムでは、各コミュニティとともにそれぞれ生活向上、問題解決に繋がる内容をきちんと精査し、実行してきました。たとえば未来を担う子どもの教育や過疎化が進む地域での雇用機会の創出、立場の弱い女性の自立支援などがあります。
具体的には、50の学校で25,000人以上の子どもたちが教育を受けられるようになったり、8,000ヘクタールの熱帯雨林保護に繋がりました。また、支援の必要なコミュニティに、井戸や医療センター等の設置のためのソーシャルプレミアムを支払っています。

―フェアトレードに積極的に取り組まれている背景には、どのような想いがあるのでしょうか。

コミュニティトレード、フェアトレードは、企業として取引先のパートナーをサポートするだけではなく、世界各地の原料生産者と世界中のお客さまを、お買い物を通して繋ぎ、その輪を広げていくことに役立っていると信じています。
そして、コミュニティの一人ひとりの人権が守られ、セルフエスティーム(自己尊重・自己肯定)の高まりに繋がっていくと思いますし、お客さまにとっても国際協力に参加したということになる。これによって、たとえ顔がわからなくても、お互いが心地よい関係を築くことに繋がると思います。
―橋本さんがザ・ボディショップでお仕事をされるようになったきっかけを教えてください。社会貢献できる企業といったイメージをもともとお持ちでしたか?
もともとは、主に化粧品のPRのお仕事をしていくなかで、ザ・ボディショップのPRに携わることになりました。個人的にもザ・ボディショップの製品もブランド理念(特に化粧品の動物実験に反対していること)も大好きだったので、担当できることになった時はとても嬉しかったです。
ブランド及び製品を広報する際に欠かせないのがザ・ボディショップの社会貢献につながる様々な仕組みで、今でも日々学んでいるという状態です。

―入社されてから、社会貢献活動への意識は変わりましたか?

企業の社会貢献活動というと、CSR・企業の社会的責任やボランティア活動というイメージが強かったですが、ザ・ボディショップの「ビジネスを通して社会変革を追及する」という考え方はとても理にかなっていて、永久的に継続できる仕組みなのではと思いました。また企業や個人がそれぞれ単体で社会貢献活動を行うのではなく、周囲―ザ・ボディショップの場合ですと、従業員やステークホルダー・関係者たち、コミュニティの生産者たち、お客さま―を巻き込んで活動を推進することが重要だということを知りました。また、製品のような「物」や社会問題とされる「出来事」の背景についても関心を持つようになりました。
―それでは、橋本さんご自身の今後の目標や夢を教えてください。
一人でも多くの方に、ザ・ボディショップの取り組みを知っていただき、フェアトレードや動物を犠牲にしない商品などに興味・関心を持っていただけるよう発信していきたいです。そして現在も行っている日本国内の被災地支援なども「援助ではなく取引を」をコンセプトに、さらに推し進めていきたいと思っています。
―最後に、読者の方にメッセージをお願いいたします。
社会貢献、国際協力、ボランティア活動というと、何か自分の自由などを犠牲にしたり、ストイックにかかわったりしないといけないのでは?と思いがちですが、ファッションやコスメ、食べ物など自分の好きなもの、興味のあるものにもフェアトレードやエシカルなものがたくさんあります。例えばお買い物をするだけでもどこかの国の支援を必要とする人々の助けになるということを知ったり、考えたり、調べたりしてみていただきたいです。
―ありがとうございました。

 

 

 

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