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世界が見えるトピックス 特集

もっと知ってほしい「ラオス」のこと 後編 ~JICAラオス事務所 戸倉裕子さん~

2018年11月、なんプロは、「しばさき」の愛称で知られるモデル・タレントの柴田紗希さんと一緒に、ラオスへ向かいました。その目的は、日本との様々な「つながり」を探すため。そして、その旅を現地でコーディネートしたのが、JICAラオス事務所の戸倉裕子さん。ラオスの文化や観光資源、そして日本の支援が、現地の人々をどうサポートしているのか伝えるべくスケジュールを組んだ戸倉さんに、日本人にとっては他の東南アジア諸国よりも、まだ馴染みの薄い、「ラオス」という国について聞きました。

 

柴田紗希さんのラオス旅レポートはコチラ▼
http://nantokashinakya.jp/laos_report/

 

 

JICAラオス事務所で柴田紗希さんと

Q. ラオスが抱える課題、そしてJICAはラオスにおいて、どんな支援を行っているのでしょうか。

A. ラオスはASEANのメンバーとして地域全体の平和と繁栄にかかわっていますが、この国の社会経済開発のためにはまだまだやるべきことがたくさんあります。ラオスが抱える課題の解決のため、JICAは様々な分野で支援を行ってきています。
JICA事務所がラオスにできたのは1996年ですが、1965年に日本が初めて青年海外協力隊の派遣を行った国の一つがラオスなのです。2018年3月までに、約950人の青年海外協力隊とシニア海外ボランティアがラオスで活動し、50年以上にわたってラオスの人々との信頼関係を築いてきました。隊員としての任期が終了しても、ラオスにまた戻って働く人もたくさんいます。

 

JICAラオス事務所 戸倉裕子さん

Q. ラオスという国は、どんな課題を抱え、どんな支援を必要としているのでしょうか?
A. ラオス政府は、2016年から2020年までの国家社会経済開発5か年計画を発表していて、経済、社会、環境の3分野での成果とそれを通じた国の発展を目指しています。

 

拡張事業が完了したばかりのワッタイ国際空港

Q. その中でJICAが近年力を入れている分野、活動がありましたら教えてください。

A. 日本は上記3分野の成果を達成しようとするラオスをこれからも支援するとしていて、そのためにJICAは以下の3つの柱に基づいて事業を行っています。
1つ目は連結性の強化。ラオスは内陸国で海を持たず、5つの国に囲まれていますので、隣国とのつながりが大切です。そのためJICAは橋や道路の整備や、税関業務の支援を行っています。2018年は首都ビエンチャンのワッタイ空港の拡張事業が完了し、空港の利便性が向上しました。また、豊富な水資源を活かして、水力発電を通じた安定的な電力供給の整備にも取り組んでいます。
2つ目は産業強化。多様な産業をつくり、競争力を強め、そのための人材の育成も支援しています。2018年は算数の新しい教科書づくりで小学校1年生用が完成し、イラストを使った色彩豊かな教科書が使われ始めました。中小企業の振興や、安心・安全なクリーン農業の支援にも力をいれています。
3つ目は環境に配慮した都市や地方の開発と格差の是正。人々の生活に直接関係のある、バス等の公共交通機関や上水道の整備、環境保全等を行っています。岐阜県高山市と連携し、ルアンパバンの持続的な観光開発も始まりました。
これら3つの柱を横断するものとしては、財政の安定化や法律づくりの支援、それに今なお残るベトナム戦争の時に大量に落とされた全国の不発弾を除去する活動への協力を行っているところです。

 

 

JICAはビエンチャン市内を走るバスの運行システムを支援

 

ラオス全土に埋まっている不発弾は、今も住民の生活を脅かしている

 

Q. 戸倉さんのラオスにおけるお仕事の内容について、簡単に教えてください。
A. 総務・広報、草の根事業を担当しています。ラオス人スタッフの労務管理、事務所運営のための予算管理、フェイスブックやイベント等を通じたJICA事業の広報、日本のNGOとの連携事業である草の根技術協力プロジェクトの相談対応や進行状態の確認などをしています。

 

ビエンチャンのオーガニックマーケット

 

Q. これまでの活動で、手ごたえを感じたこと、成果があったと感じたことなどがありましたら、教えてください。
A. 過去にJICAが支援した施設や、提供したバスの車体が今もラオスの社会で使われているのを見ると嬉しいですね。
ビエンチャン市内の各地で行われているオーガニックマーケットも、過去にJICAが制度作りを行ったものです。私もよく野菜を買いに行きますが、週末は大変な賑わいです。
京都市とともに支援し、昨年度に終了したビエンチャンの資源ゴミのリサイクル活動は、今もラオス人の手によって地域での回収が続けられています。JICA事務所でも引き続き使用済のペットボトルをみんなで集めて、回収場所に運んでいます。
このようなJICA事業の成果を、JICAからだけではなく、他の誰かが伝えて広げてくれる、そういう場が増えるといいなと思います。

 

 

 

 

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