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世界一寿命が短い国「シエラレオネ」を知っていますか?

世界一寿命が短い国「シエラレオネ」を知っていますか?

シエラレオネの平均寿命は、なんと46歳!

日本は平均寿命が世界一長い国として知られています。2013年のWHOのデータでは、女性87歳(世界第一位)、男性80歳(世界第六位)、男女平均すると世界第一位の84歳です。日本人が長生きする理由には、清潔好きであることや、バランスのとれた食事などの生活習慣、また誰でも高度な医療が安く受けられる保険制度などが挙げられます。
では、世界で一番平均寿命が短い国はどこなのでしょうか。それは「シエラレオネ」です。世界で二番目に寿命が短いレソトの50歳を大きく離し、シエラレオネの平均寿命は46歳と、世界でも群を抜いて短い状態です。この国の人々は、日本の平均寿命の半分ちょっとしか生きることができないのです。シエラレオネは、なぜ、これほどまでに平均寿命が短いのでしょうか。

 

http://www.who.int/gho/publications/world_health_statistics/2015/en/

 

 

長く続いた内戦によって、最悪の貧困状態に

シエラレオネは、西アフリカの大西洋側に位置する国で、面積は北海道をひと回り小さくしたくらいの大きさの国です。1808年から長くイギリスの植民地だったのですが、1961年にイギリス連邦の一員として独立を果たしました。晴れて独立を果たしたシエラレオネでしたが、政治は安定せずクーデターが頻発します。とうとう1991年から内戦に突入してしまい、10年以上も不安定な政情が続きました。この内戦で7万人以上が死亡し、36万人の難民が発生したといわれています。シエラレオネでは高値で取引されるダイヤモンドが採れるため、密輸出することで多額の資金を調達することができます。不法に取引されるダイヤモンドが、紛争に使われる武器の資金源となっていたことも、紛争が長期化した原因のひとつでした。2002年にようやく内戦は終結しましたが、病院も学校も何もかもが内戦によって破壊されてしまい、人々が満足に暮らしていけるだけの社会的基盤は残っていませんでした。新しくインフラを整備するだけの経済力も、長く続いた内戦によって失われていたのです。
そのため、水が飲めて下水道が整備され、電力が使えるといった安定した住環境のもとで生活できる人は多くはありません。「トイレなどの衛生施設」を使える人は全体の約1割程度といわれています。衛生状態は非常に悪く、特に病気への抵抗力がない子供たちの生命を脅かします。シエラレオネで生まれた子どもの4人に1人は、5歳の誕生日を迎える前に亡くなっているというデータも報告されています。食料や医薬品を十分に手に入れられる環境ではないので、子どもたちも、そしてその母親も、感染症など命の危険にさらされているのです。これらのことが、シエラレオネの平均寿命が世界で最も短い原因なのです。

 

 

シエラレオネが最悪の貧困から脱出するために

シエラレオネの悲惨な状況をご紹介しましたが、現在も最悪のままというわけではありません。2010年には、妊娠中や授乳中の母親と、5歳未満の子どもの医療費を無料とする「フリーヘルスケア」という制度が導入されました。また、2013年には貧困削減のための目標を定め、大幅な貧困削減に取り組んでいます。2015年11月には、シエラレオネの人々を苦しめたエボラ出血熱の流行終息が宣言されました。ようやく、内戦の復興を終えて、これから国として立ち上がっていく時期を迎えているのです。

 

シエラレオネは、世界でも最悪の貧困状態からようやく立ち上がったばかりです。国自体が貧しいため、問題はまだ山ほど残っています。子どもたちの貧困、高い失業率、未整備な衛生環境、不十分な教育環境…。シエラレオネの人々が、貧困状態から少しでも早く抜け出すことができるよう、外部の支援が必要な状態は変わりません。

 

シエラレオネ赤十字社への支援開始
http://www.jrc.or.jp/activity/international/news/120424_000963.html

 

 

 

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