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紙の舞!アルゼンチンでは年末になると書類を窓から投げ捨てる

紙の舞!アルゼンチンでは年末になると書類を窓から投げ捨てる

アルゼンチンの首都ブエノスアイレスなどの大都市では、年末の仕事納めの日になると、オフィスの窓から書類をすべて投げ捨てる習慣があるそうです。この習慣は、「Suelta de papelitos(スエルタ・デ・パペリトス、紙の舞)」と呼ばれており、オフィス街では伝統的に行われている恒例行事。一年間のストレスや良くなかったことを外に放り出すことで、良い年を迎えられると考えられているそうです。
人気テレビ番組「トリビアの泉」で紹介されたこのエピソード。いつ頃からスタートした習慣なのかを番組スタッフが現地の専門家や大使館などに問い合わせたそうです。しかし詳細は分からず、「年末にそんな深いことを考えている人はいない」と言われたそう。こんなおおらかなエピソードを持つアルゼンチン。いったいどんな国なのでしょうか?

 

 

一時は物価が50倍にもなるハイパーインフレを経験

アルゼンチンは南米に位置し、ブエノスアイレスを首都とする国です。国土は広く日本の約7.5倍ですが、人口は約4000万人と日本の約1/3。16世紀よりヨーロッパ・スペインによる植民地化が進んだ影響で、独立した現在でも主要言語はスペイン語です。
パンパと呼ばれる肥沃で広大な草原を持ち、小麦やトウモロコシ、牛肉などの農作物に恵まれていたアルゼンチンは、20世紀半ばまでは世界でも有数の豊かな国でした。しかし、第二次世界大戦後は不安定な政治が続き、経済成長は伸び悩み続けます。とうとう1988年にハイパーインフレーションが発生。一年間の間に物価が50倍にもなり、経済は崩壊し通貨は紙くずのようになってしまいました。その後、政策の転換などで経済は立て直すものの、1999年の通貨危機を経て2001年に再度経済が破たんしてしまいます。この時の失業率は24%となり、およそ4人に1人は仕事が見つからないという最悪の状態に陥っています。
その後も様々な政策が採られ、2006年には失業率は11.4%にまで回復。経済成長は続いており、2014年にも債務不履行を行ったものの、2015年11月の大統領選挙では「変革」を訴えて出馬したマクリ候補が51.3%の得票率で勝利しました。アルゼンチンのこれからの変革に、世界中が注目しています。

 

 

日本人のアルゼンチンへの移住の歴史は120年以上!

そんなアルゼンチンと日本の関わりはどうなっているのでしょうか。アルゼンチン国内には、35,000人もの日系人が住んでいるといわれています。日本人の移住の歴史は120年以上にわたっており、アルゼンチンの広大な国土に魅力を感じて移住した人が数多く存在しました。現在アルゼンチンに住んでいる日系人の多くは、移住した日本人の二世や三世にあたります。
1957年にはアルゼンチンの日本人移住者を支援するためにJICAの事務所が設立され、日本人による農作物の生産などが盛んになりました。1979年には日本とアルゼンチン間で技術協力協定が締結されたため、農林業や環境・経済開発など様々な分野で提携が行われています。現在では、アルゼンチンにおける日系人の仕事も多様化しており、農業だけではなく医師などの専門職など幅広く従事し、アルゼンチン社会に溶け込んでいます。
アルゼンチンは南米のなかでもヨーロッパの文化が根付いており、首都のブエノスアイレスは「南米のパリ」と呼ばれ、街並みは美しく、音楽とアルゼンチンタンゴを楽しむ文化的な側面があります。シェールガスなどのエネルギーも豊富に採掘される広大な土地を持っており、穀物や牛肉などの農作物が豊富で美味しい食事に困ることはありません。またワインも国内で生産しており、上質なアルゼンチンワインを味わうことができます。広大な国土を持ち、音楽やタンゴ、ワインを楽しむ文化を持つアルゼンチン。国民に書類を窓から投げ捨てるという大らかな風習が根付いているのも、分からないでもありませんね。

 

 

 

 

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