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「特別連載 来て見てわかる!アフリカ:ガーナ編 第1回」

「特別連載 来て見てわかる!アフリカ:ガーナ編 第1回」

2016年は第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)が開催される年。「世界が見えるトピックス」では、国際協力機構(JICA)が派遣する「青年海外協力隊」が、住んでいるからこそわかる、アフリカの生の情報をお届けしていきます。6か国目はガーナです。

 

 

「ガーナの葬式事情」

寄稿者: 青年海外協力隊 小川 ひとみ(職種:PCインストラクター)

ガーナこんにちは。アフリカの西側、ギニア湾に面し、日本の3分の2の国土をもつ、ガーナ共和国で活動している小川ひとみです。

ガーナと言えば?…そうですよね。チョコレートですよね。でも、チョコレートだけではありません。

初回の今回は、ガーナの「葬式事情」についてお伝えします。…と言っても、ガーナには80以上の民族があると言われていて、部族や宗教によって様式が異なります。そのため、私の住む南部は「ファンティ族」の、クリスチャンの葬式事情についてお話します。

歌い、踊り、祈る。これがガーナの葬式。

…と言うと、ガーナの紹介で、しかも初回になぜ葬式なんかをテーマに選んだのか、おわかりいただけるでしょうか。ガーナの文化を語る上で、葬式の話題は外せません。

 

 

左は家の形の棺(作り途中)

左は家の形の棺(作り途中)

ガーナのクリスチャンの家庭では、人が亡くなってから葬式を行うまで、1~3ヶ月かかります。亡くなってからすぐに行われない理由は、莫大な費用の準備に時間がかかるから。一般人の葬式で平均8,000セディ(日本円で約24万円)。村のチーフ(伝統的首長)ともなると20,000セディ(約60万円)以上するとのこと。一般人の1日の食費が5~10セディ(150~300円)。彼らにしたら、途方もない額です。ちなみにムスリムの家庭では、死亡当日に埋葬まで行われ、費用もあまりかからないそうです。

 

 

棺の前で別れを告げる人々

棺の前で別れを告げる人々

資金調達ができると、葬式は3日がかりで執り行われます。
金曜日の夜、死者を遺体安置所の冷凍庫から家に運びます。遺族は故人の体を洗い、ドレスアップをさせます。そして故人は村の広場に設置したテントの下に置かれ、親戚や知人が最後の別れを告げに来ます。ここまでは日本の葬式と類似している点もあります。…が、その後が衝撃的。一晩中、村中に響き渡る爆音で明るい音楽を流します。そして葬式に訪れた人々は、音楽に合わせて朝まで踊り続けます。
土曜日、参列者は太鼓等の楽器、ときにはブラスバンドの演奏付きで、歌いながら故人をお墓に運びます。そして棺ごと埋葬します。この棺がまた特徴的。ガーナ国内をバスで移動していると、ときどき道端で飛行機やドラゴンの形をしたものが目に付きます。最初は遊具かと思いました。ところが、これがなんと棺桶。故人の人生にちなんだ棺桶をオーダーメイドするそうです。

 

 

親族の女性は食事の支度で大忙し

親族の女性は食事の支度で大忙し

最終日の日曜日には教会に行き、故人を偲んで祈りを捧げます。「教会でお祈り」と聞くとしめやかなイメージかもしれませんが、ガーナの場合は違います。ここでも、歌って、踊って、太鼓をたたいて…お祭り騒ぎ。ガーナのクリスチャンは毎週日曜日に必ず教会に行きますが、葬式の際は普段の教会プログラムに加えて、牧師が故人にまつわる話や、遺族に対する心のケアをしてくれるそうです。教会の後は、遺族が葬式の参列者に対し、食事と飲み物を振る舞います。
また喪服の色にも特徴があります。金曜日は赤。土曜日は黒。そして日曜日は白地に黒の模様の服を着ます。赤は故人を失ったことに対するAnger(怒り)、黒は故人の死後の世界に対するHope(希望)、白は残された人々のVictory(悲しみの克服)を表しているそうです。

以上、ユニークなガーナの葬式事情でした。明るく、楽しく、賑やか。ガーナ人の国民性がよくわかります。

 

 

 

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