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「特別連載 来て見てわかる!アフリカ:ガーナ編 第2回」

「特別連載 来て見てわかる!アフリカ:ガーナ編 第2回」

2016年は第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)が開催される年。「世界が見えるトピックス」では、国際協力機構(JICA)が派遣する「青年海外協力隊」が、住んでいるからこそわかる、アフリカの生の情報をお届けしていきます。6か国目はガーナです。

 

 

「ガーナの交通事情」

寄稿者: 青年海外協力隊 小川 ひとみ(職種:PCインストラクター)

 

標準的なトロトロ

標準的なトロトロ。泥濘にはまる事も

第2回目の今回は、ガーナの交通事情についてお伝えします。

 

「トロトロ」。これがガーナの主要な交通手段。トロトロとは、いわゆる乗り合いバス。小さいもので8人乗り、大きいと23人ほど乗れるワゴン車。ときどき30~40名ほど乗れる中型のバスもあります。これらの多くは日本や韓国、中国から来た中古車で、ときどき日本語で「○○クリーニング店」などと書いてあるものを見かけます。

 

 

トロトロステーション

トロトロステーション

トロトロは、運転手と「メイツ」と呼ばれる車掌のペアによって運行されています。トロトロは、当然のことながらいろいろな行き先があります。ところが、行き先が明記されていることはめったにありません(書いてあっても違うことがある)。そのため、メイツが行き先を示してくれるのです。遠くからもわかるように手振り付きで。行き先によってハンドサインが決まっているのです。たとえば首都のアクラ行きの場合は、「アクラ!アクラ!アクラ!…」と叫びながら人差し指を上に向けて指を振る。「サークル」という名前のステーション行きの場合は、「サークル!サークル!サークル!…」と叫びながら手のひらを下に向けてクルクル回す。先の交差点で右折する行き先の場合は、指で右を差す…など、初心者にも結構わかりやすくないですか?

 

呼込みをするメイツ

呼込みをするメイツ

トロトロの乗り方には2パターンあります。始発駅から乗るか、途中乗車するか。
長距離移動(2時間~)の場合、始発駅から乗るのが一般的です。また短距離間(1時間未満)でも、近くにバスステーションがある場合は始発駅から乗ります。この場合、日本と大きく異なるのが出発時間。日本のように定刻になったら出発するのではなく、満席になったら出発。そのため、時間が読めません。自分が最後の1席だった場合は、数分で出発するのに、自分が最初の1人だった場合は何時間も待たされたりします。以前私はクマシ(ガーナ第2の都市)からタマレ(第3の都市)に行くトロトロに乗車したところ、ちょうど前の車が出発してしまった後で、自分が1人目の乗客でした。その結果、乗車から出発までに要した時間、なんと8時間半。ステーション発の場合、待ち時間に物売りがひっきりなしに来るので、最初は退屈しませんが…さすがに3、4時間を超えるとガーナ人もイライラし始めます。
近くにステーションがない場合、トロトロの通る道に出れば、どこからでもその場で走行中の車を止めて乗車することができます。この場合、前述のメイツの出番。メイツは道端に人がいるのを見つけるや否や、車の窓から身を乗り出して手振りを始めます。トロトロが近づいて来たら、こちらも手振りで行き先を示します。メイツがこちらの手振りを見て、行き先が一致すれば運転手に車を止めるように伝えます。車が停まったら口頭で再度行き先を確認して、乗車完了。

 

トロトロ メイツトロトロの便利な点は、走行道路沿いならどこでも(バス停でなくても)乗り降りが可能だというところ。ステーション発の長距離バスの場合、どこで降りても一律料金。一方、途中乗車の場合は、乗る場所、降りる場所によって料金が変わります。メイツはどこからどこまでがいくら、というのをすべて覚えています(停留所の数は、数えきれないほどあるにも関わらず)。さらにすごいのが、どの乗客がどこから乗って、どこで降りるか、誰にいくらもらって、いくらお釣りを返す、というのもすべて覚えているという点。メイツの記憶力には目を見張るものがあります。

 

トロトロに乗ってからも、日本では考えられない光景に驚かされます。とにかく賑やか。大音量で音楽が流れているのは当たり前。テレビつきのトロトロも多く見られます。大概、ガーナ音楽のPVかガーナ映画のDVDを上映しています。乗客が映画を見ながら爆笑したり、コメントし合ったり、音楽に合わせて一緒に歌ったり…見知らぬ者同士のはずが、まるで家族でドライブでもしているかのような光景。また、ときにはキリスト教の宣教師が乗ってきて、大声で演説を始めることもあります。このときばかりは乗客は大人しく宣教師の話に耳を傾けます。ところが乗客が大人しくなっても、足元で「コケコッコー」、「メェ~」と家畜が鳴き出す…なんてことも珍しくありません。

 

そんなわけで、ガーナの交通事情は日本のそれとは類似点を見つけることが難しいほど異なっています。ガーナにお越しの際は、トロトロに乗って移動するだけでも面白いかもしれません。

 

 

 

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