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【開発途上国の水事情】水不足に悩む人々の生活とは?

【開発途上国の水事情】水不足に悩む人々の生活とは?

日本では、水を手に入れるのはとても簡単です。蛇口をひねればきれいな水が出るので、生活に必要な水を得るために多くの苦労があるということなんて想像できませんよね。でも、途上国ではきれいな水が手に入らないことで、日本では起こりえない様々な問題が発生しているのです。今回は、水不足に悩まされる開発途上国の人々が、どのくらい苦労して水を手に入れているのかを詳しくご紹介します。

 

 

途上国の女性や子供は、水汲みが毎日の仕事

水汲み途上国の農村部やスラム地域など、水を手に入れることが難しい地域で暮らしている人々はどのような生活を送っているのでしょうか。日本を含む先進国を中心とした国では、上水道がきちんと整備されていますよね。でも、豊かな国に暮らす人たちの何倍もの労力とお金を使わないと、水不足に悩む地域の人々はきれいで安全な水を手に入れることができません。
代表的な例では、水汲みが挙げられます。水道が整備されていない途上国の地域に住む人々は、生活で使う水を得るために水を汲んでこなければなりません。水汲みが伝統的に女性の仕事とされているサハラ以南のアフリカの諸国では、女性が安全な水を求めて10 キロメートル以上も歩くことも珍しくありません。2リットルのペットボトルを数本持ってみると実感することができますが、生活に必要な量の水を運ぶことはとても重くつらいものです。毎日、重い水を何キロも歩いて運ぶことを想像してみてください。とてもつらい重労働だということが分かります。
途上国の多くの場合、体力が必要な重労働であるにもかかわらず、水汲みは女性や子供の仕事。水汲みという仕事がある以上、子供は学校に行くことができず、女性は働きに出ることができません。水が足りないということによって、その先には多くの問題が待っているのです。
安全な水を手に入れることが容易になれば、それまで水汲み労働に使っていた時間と労力が減らすことができます。子供は学校に行けるようになり、女性も様々な職業に就くチャンスが生まれます。水が簡単に手に入れられることは、貧困から脱出するための大切な要素なのです。

 

 

日本がアフリカの水問題に挑む「水の防衛隊」

安全な水2008年に横浜で開かれた「第4回アフリカ開発会議(TICADⅣ)」で、福田康夫首相(当時)が「水の防衛隊」を発表しました。この活動は、安全な水を手に入れることができない、水が不足しているアフリカの国々に日本の技術者を派遣する計画。安全な水を届けることができるように、給水施設の整備や管理など水の専門家を派遣するという試みです。青年海外協力隊も水の防衛隊として派遣されており、給水施設の管理や衛生についてのPRなど様々な活動を行っています。
特にアフリカ東部にあるエチオピアでは、人口約8,000万人のうち、安全な水を手に入れることができるのはたった2割程度の限定された人々です。エチオピアは世界でも最も給水率の低い国のひとつとして、6,000万人以上の人々がきれいな水を飲むことができないという状況。中でも、首都から車で7時間ほど離れた南部諸民族州では、人々が手掘りの井戸や川からくみ上げた水を1日に何時間もかけて運ぶほど、水に悩まされている地域。何時間もかけて運んだ大切な水には病原菌が潜んでいて、病気になる人が続出しています。また、地下水にはフッ素や鉄、マンガンなどの有害物質が含まれていて、飲み水には向きません。
こうした水問題を解決するため誕生した「水の防衛隊」。第一弾はエチオピアに派遣された3人の青年海外協力隊でした。「水の防衛隊」は、有害物質が含まれている水を調査し、有害物質を取り除く方法を検討。また給水施設を整備するだけでなく、現地の技術者の育成にも取り組み、水不足に悩まされているアフリカの人々を救うため、日々活動を続けています。日本の水に関する技術が、遠く離れたアフリカの地で活かされているのです。

 

http://www.jica.go.jp/press/2008/20081105_01.html

 

 

 

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